WordPressでECサイトは作れる?メリット・デメリットを紹介

WordPressでECサイトは作れる?メリット・デメリットを紹介

ECサイトの構築を検討している企業の担当者の中には、WordPressの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、WordPressでECサイトを構築する方法やメリット、デメリットなどを紹介します。ぜひECサイト構築の検討や構築時の参考にしてみてください。

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目次
  1. 1. WordPressとは
  2. 2. WordPressでECサイトを作る際に必要な機能
  3. 3. WordPressでECサイトを構築する方法
    1. 3-1. プラグインを利用する
    2. 3-2. 外部のECシステムと連携する
    3. 3-3. デザインテーマを使用する
  4. 4. WordPressでECサイトを構築するメリット
    1. 4-1. コスト削減につながる
    2. 4-2. カスタマイズ性に優れている
    3. 4-3. コンテンツを作りやすい
    4. 4-4. サイトの管理がしやすい
    5. 4-5. 集客にある程度強い
    6. 4-6. 困ったときの参考情報が多い
  5. 5. WordPressでECサイトを構築するデメリット
    1. 5-1. サイト構築に専門知識が必要になる
    2. 5-2. セキュリティリスクがある
    3. 5-3. 決済方法が限られる
    4. 5-4. サポートが受けられない
  6. 6. WordPressを活用したECサイト事例
    1. 6-1. 有機食品の輸入販売サイト:NovaSELECT
    2. 6-2. ジェラート販売サイト:リビスコ
  7. 7. WordPressのECサイト【まとめ】

WordPressとは

WordPressとは、CMS(コンテンツ管理システム)の1つであり、無料で利用できるソフトウェアです。ブログサイトから大規模サイトまで、利用者の用途に応じて様々なWebサイトを構築でき
ます。

WordPressは世界中のWebサイトに利用されているのが特徴です。2023年6月時点で世界の全Webサイトの43.2%にWordPressが使用されており、CMSの市場シェアは63.2%。2番目にシェア率が高いShopifyは全Webサイトの3.8%、CMS市場の5.6%のシェア率です。

出典:W3Techs-Usage statistics of content management systems

WordPressは管理画面から設定を行ってWebサイトを作る仕組みであり、細かいカスタマイズをしなければプログラミング言語を使用せずにサイトの構築が可能です。専門知識がない人でも、Webサイトを作成しやすくなっています。

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WordPressでECサイトを作る際に必要な機能

ECサイトは通常のWebサイトと必要な機能が異なります。

ECサイトに必要な代表的な機能は以下のとおりです。

機能

概要

カートシステム

買い物カゴのこと。

ユーザーが選択した商品を記録し、合計金額を表示する。

決済システム

商品を購入・決済するシステム。

クレジットカード、銀行振込、代金引換、電子マネーなどの決済方法がある。

管理システム

商品・在庫・受注管理など販売業務を効率化するシステム。

セキュリティシステム

ユーザーの個人情報や決済情報を保護するシステム。

マーケティング機能

集客や販売促進などを行う機能。

例えば広告配信、クーポン配布、メルマガ配信などがある。

カスタマーサポート機能

 ユーザーからの問い合わせに答える機能。

例えば電話、メール、チャットなどを活用する。

ECサイトの用途に応じて、上記以外にも機能が必要になるケースもあります。機能を実装する際は、自社の要望を明確にした上で必要なものを検討してみましょう。

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WordPressでECサイトを構築する方法

WordPressでECサイトを構築する方法

WordPressは手軽にブログやWebサイトを構築できるソフトウェアですが、EC向けに開発されているわけではありません。WordPressを利用してECサイトを構築する際は、拡張機能や外部システムと連携する必要があります

プラグインを利用する

プラグインはWordPressの拡張機能のことです。管理画面内でプラグインを検索できるようになっており、必要な機能をインストールして有効化すると使用できます。代表的なプラグインをいくつか紹介します。

Woocommerce(ウーコマース)

Woocommerceは、世界的に利用されているEコマースソリューションです。オープンソース(ソースコードが公開されている)のソフトウェアであり、使用料がかかりません。

Woocommerceの有効インストール数は500万以上あり、全67言語の表示ができます。国内向けはもちろん、越境ECにも利用しやすくなっています。

ECサイトに必要な機能が一通り揃っており、以下のようなものが利用可能です。

  • デザインテンプレート
  • ショッピングカート
  • 支払い方法の選択
  • 商品登録
  • サブスクリプション販売
  • 予約販売
  • メンバーシップ販売
  • 配送オプション設定
  • 消費税の計算
  • SNS連携 など

出典:Woocommerce

Welcart(ウェルカート)

Welcartは、コルネ株式会社が提供する国内のEコマースプラットフォームです。オープンソースのソフトウェアのため使用料がかかりません。国内のECサイトで多く利用されており、26,000以上のサイトで稼働しています。

Welcartの特徴は集客に強い点です。SEO(検索エンジン最適化)に適したECサイトを構築できるため、導入すれば検索結果の上位表示をしやすくなります。

また、プログラミング言語を使用すると、機能を自由に追加することが可能です。

Welcartで利用できる標準機能は以下のとおりです。

  • 商品管理
  • 在庫管理
  • 会員管理
  • 受注管理
  • クレジット決済対応
  • クーポン
  • ダウンロード販売
  • サービス販売
  • 複数配送ギフト機能
  • 定期購入
  • 自動継続課金 など

上記以外にも利用できる機能があるので、公式サイトを確認してみてください。

出典:Welcart

外部のECシステムと連携する

WordPressは外部のECシステムと連携できます。同一のドメインを使用して「ECサイト」「ブログ」の両方の機能を利用できるようになります。

ECシステムとWordPressを並行して運営する形式であり、ECシステムで商品の販売を行い、WordPressで集客をしていきます。

Shopify

Shopifyは簡単にECサイトを開設して商品を販売できるサービスです。170以上の国のストアで利用されており、アメリカのEコマース全体に占める割合は10%です。

Shopifyはドラッグ&ドロップでECサイトを構築できるため、ITの知識がなくてもスムーズに作成できます。さらにECに関するアプリ(拡張機能)が800種類以上あり、必要なものをインストールしてサイトに実装が可能です。

主な機能は以下のとおりです。

  • 商品ページ
  • 商品管理・注文管理
  • ショッピングカート
  • デザインテンプレート
  • 顧客管理
  • 予約販売
  • サイト内の詳細検索
  • 販売チャネルの管理
  • 決済機能
  • マーケティング
  • 商品レポート
  • Googleアナリティクス連携 など

Shopifyの費用は有料です。

プラン

費用

ベーシック

33米ドル/月

スタンダード

92米ドル/月

プレミアム

399米ドル/月

※3日間の無料体験有

出典:Shopify

Makeshop

Makeshopは、GMOメイクショップ株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。国内のECサイトで多く利用されており、法人導入実績は11,000社以上あります。

Makeshopの特徴はコストパフォーマンスに優れている点です。商品が購入されると発生する販売手数料がかからず、カード手数料のみで利用できます。

また、サポートも充実しているのも魅力です。ECサイト構築設定の案内やショップ運営のアドバイスなどを受けながらサイト作成を進められます。

Makeshopで利用できる主な機能は以下のとおりです。

  • デザインテンプレート
  • 決済機能
  • 販促機能(クーポン、まとめ買い割引、販売予告など)
  • 集客機能(Instagram連携、海外販売機能、Yahoo!ショッピング連携など) など

利用は全プラン有料です。

プラン

費用

プレミアムプラン

初期費用:11,000円

月額プラン料金:12,100円

Makeshopエンタープライズプラン

(カスタマイズ対応が可能)

初期費用:11,000円

月額プラン料金:60,500円~

※15日間の無料体験有

出典:Makeshop

デザインテーマを使用する

WordPressにはデザインテーマがあり、EC機能を実装するものではありませんが、ECサイト向けのデザインを簡単に作れます。WordPressを使ったECサイトのデザインについて、いくつか事例を紹介します。

Fukasawa

Fukasawa

引用:Fukasawa

Fukasawaは写真家やコレクター向けの無料ブログテーマです。シンプルなデザインになっており、商品を問わず活用しやすくなっています。

テーマはホーム画面に写真を並べられるデザインなので、カタログのようなECサイトを構築することが可能です。

Proteo

Proteo

引用:Proteo

Proteoは、EC向けに開発された無料テーマです。プラグインのWooCommerceと連携できるため、EC機能を実装しやすくなっています。

テーマはシンプルなデザインで、ファッションや食品、予約サイトなど幅広いECサイトに活用できます。

Proteo
Proteo

引用:Proteo

WordPressでECサイトを構築するメリット

WordPressでECサイトを構築するメリット

WordPressを利用するとECサイトを構築できますが、様々なメリットがあります。メリットを把握した上で、ECサイトの構築を進めましょう。

コスト削減につながる

WordPressはオープンソースのソフトウェアのため、無料で導入できます。さらにEC機能を搭載できるプラグインも無料で使えます。

他の方法として、ShopifyやMakeshopを利用すると、初期費用や月額料金が必要です。WordPressを活用して自社でECサイトを構築すれば、コストの削減につながるでしょう。

カスタマイズ性に優れている

WordPressには、EC向け機能やセキュリティ機能など豊富なプラグインが用意されています。プラグインは誰でも必要なものをインストールしてサイトに搭載できます。

さらに、無料・有料のデザインテンプレートも豊富です。テンプレートはそのまま使うのはもちろん、必要に応じてカスタマイズができます。自社オリジナルのECサイトを構築でき、他社との差別化がしやすくなります

コンテンツを作りやすい

WordPressはコンテンツを管理するためのシステムです。管理画面から記事投稿の作成・編集ができるため、ブログのような記事コンテンツを作りやすくなっています

ブログ記事は検索エンジンからの集客につながるため、コンテンツを揃えるとSEOの効果を期待しやすくなります。ECサイトとブログを並行して運営すれば、ブログ記事で集客したユーザーを商品ページに誘導することが可能です。

サイトの管理がしやすい

WordPressは管理画面でサイトデザイン、機能の編集や投稿の公開などを簡単にできます。専門知識がなくても簡単に操作できるため、ECサイトの管理がしやすくなっています

また、すでにブログで集客できている場合、URLを変えずにECサイトを実装可能です。別途ECサイトのURLを設ける必要がないため、ECサイトへユーザーを誘導する際に離脱を防げます。

集客にある程度強い

WordPressはSEOに最適化された内部構造を持っており、かつ手軽にコンテンツを作成可能です。コンテンツマーケティングに適したCMSなので、SEO施策を行いやすくなっています。

さらに、WordPressの無料プラグインにはSEO向けのものがあります。プラグインを導入すれば、SEO初心者でも適切な対策を実施することが可能です。検索エンジンからの集客を行いたい場合は、WordPressが適しています

困ったときの参考情報が多い

WordPressは世界中で使用されており、高いシェア率を誇っています。利用者が多いことからインターネット上に様々な参考情報が公開されているのが魅力です。

ECを構築する際は、何かしらの不明点が出てきます。WordPressを利用すれば不明点を解決する情報を見つけられるため、スムーズに構築を進められるでしょう。

WordPressでECサイトを構築するデメリット

WordPressでECサイトを構築するデメリット

WordPressでECサイトを構築する際は、メリットだけでなくデメリットもあります。

サイト構築に専門知識が必要になる

WordPressは容易にサイトを構築できますが、プラグインだけでは自社の要望を満たせないケースもあるでしょう。その場合、サイトデザインの編集にはHTMLやCSSのコーディングスキル(コードを記述する作業)、機能追加・カスタマイズにはPHPのプログラミング言語が必要です。

また、プラグイン導入後は自分で設定を行わなければなりません。設定を行うには知識が必要になるので注意しましょう。

セキュリティリスクがある

WordPressはソースコードが公開されているため、誰でもソースコードの脆弱性を探せます。悪意あるユーザーによる脆弱性を狙った不正アクセスや改ざんなどのセキュリティ被害を受ける可能性があります。

WordPressを利用する際は、以下の対策が必要です。

  • SSL化(http→httpsにする)
  • システム・プラグインのバージョンアップ
  • 使用しないプラグインの削除 など

ECサイトではユーザーの個人情報や決済情報などが取り扱われるため、適切なセキュリティ対策を行いましょう。

決済方法が限られる

WordPressでECサイトを構築する際の決済方法は、プラグインで利用できるものに依存します。プラグインで対応していない決済方法は、ECサイトに搭載できない可能性があるでしょう。

ECサイトを運営する際は、ユーザーが利用したい決済方法を導入できないと離脱されます。決済方法を充実させるなら、外部のECシステムとの連携を検討してみてください。

サポートが受けられない

WordPressはオープンソースのソフトウェアのため、提供元の公式サポートがないまたは有償になります。不明点がある場合はWordPressのコミュニティを活用したり、インターネットで検索したりして情報を集めましょう。

WordPressを活用したECサイト事例

国内外の様々なECサイトにWordPressが利用されています。これからECサイトを構築するなら、活用事例を把握することで自社の構築のイメージを持ちやすくなります。

有機食品の輸入販売サイト:NovaSELECT

有機食品の輸入販売サイト:NovaSELECT

引用:NovaSELECT

NovaSELECTは、株式会社ノヴァが運営する有機物食品の輸入販売サイトです。

トップページのファーストビューで画像のスライドを利用してユーザーの興味を引く設計。商品一覧ページでは、画像とテキストでの説明を活用して、一目でどのような商品が販売されているのかを判断することが可能です。

また、ECサイト内ではブログによる情報発信を行っています。料理のレシピを公開することで、自社商品の購買につなげています

ジェラート販売サイト:リビスコ

ジェラート販売サイト:リビスコ

引用:リビスコ

リビスコは、リビスコ株式会社が運営するジェラートの販売サイトです。ECサイトを構築することで、軽井沢店と銀座店でしか購入できなかったジェラートを全国に届けられるようになりました。

同社のECサイトはジェラートのセット販売を行っているのがポイントです。「3・6・8・12種類」に分けられており、様々な味を楽しめます。さらに、日替わりジェラートを組みあわせて注文できるため、特別感を演出できています。

WordPressのECサイト【まとめ】

WordPressは手軽にWebサイトを構築できるソフトウェアで、プラグインを使うとECサイトを作成できます。利用する際に費用がかからないため、いきなり高額な費用を払って構築する心配はありません。

ただし、ECサイトにWordPressを使用する際はデメリットもあります。本記事で紹介した内容を参考に、WordPressでのECサイト構築を検討してみてください。

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