Shopify事例12選|オンラインビジネスへの導入効果を業種別に紹介!
Shopifyを使ったECサイト構築を検討しているが、決めかねている。
Shopifyを使っているが、売上を最大化するための活用法に悩んでいる。
そんな企業担当者の方に向け、Shopifyの活用事例、成功事例を業種別に紹介!国内大手企業から採用されるShopify Plusの事例も紹介していきます。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
Shopify事例:食品・飲料
オリオンビール公式通販:沖縄県外のファンを獲得
画像出典:オリオンビール公式通販
オリオンビール株式会社は、沖縄を拠点とする国内5番目のビールメーカーです。同社では2010年からECサイトを運営していましたが、サイトで受注はできるものの、決済は銀行振り込みというアナログ体制。2020年に経営体制が一新されたことを機に、県外顧客の獲得を目的にECサイトのリニューアルが決定されました。
プラットフォームとして選ばれたのはShopify。アプリで拡張していける将来性、物流と簡単に連携できる柔軟性が決め手となりました。メインのビール / チューハイだけでなく、沖縄県産品 / オリジナルグッズもラインナップした公式通販サイトは大好評に。サイトユーザーの95%が県外という狙い通りの結果が得られました。
成功の要因は、「沖縄時間を家で楽しんでもらう」というECサイトのコンセプトを実現できたから。コンセプトに従い、セールス色を排したSNSマーケティングもファンを増やせた要因だったようです。今後は、オンライン / オフラインを問わず、ファンが交流できる場を提供していくということです。
参考:Shopify
ゴーゴーカレー公式通販:リニューアル1か月で売上300%
画像出典:ゴーゴーカレー公式通販
株式会社ゴーゴーカレーグループは、55の工程を経て作られる金沢カレーの専門商社です。北海道から鹿児島までの国内約80店舗を運営するほか、アメリカやブラジルにも進出。Amazon / Yahoo!などのモール型サイト、自社ECサイトでの通販事業も手掛けています。
しかし、オンラインストアはそれぞれ独自に運営されていたため、管理が煩雑という課題がありました。そのため、自社サイトのリプレイスを機に全店の統合管理を目指すことに。サイト構築から管理統合、運営まで、コマースメディア株式会社に委任されました。デザイン面 / 機能面を考慮に入れた結果、選ばれたプラットフォームはShopifyです。
ローンチまでの期間が1か月と短かったため、必要最小限の機能でスタート。その後、決済機能やコンテンツの追加、モールと差別化を図るためのBtoB専用窓口が設けられ、受注も急増。リニューアル1か月で売上300%という結果を残しました。懸念されていた統合管理も、受発注 / 在庫連携システムの導入で解決しています。
参考:コマースメディア株式会社
Wondertable Mall:自社ブランドで構成したモール型オンラインストア
画像出典:Wondertable Mall
株式会社ワンダーテーブルは、東京都を拠点に国内外130店舗以上のレストランを経営するグループ企業です。同社の特徴は、しゃぶしゃぶ・すき焼き「MO-MO-PARADISE」などの自社ブランドのほか、ロウリーズといった海外ブランドレストランを幅広く経営していること。
これらのブランド商品を家庭に届ける、ホームダイニング事業を展開するにあたり、同社ではモール型ECサイトをShopifyで構築することにしたのです。サイトの企画、デザイン、コーディングを任されたのはコマースメディア株式会社。
各ブランドの通販商品すべてを取り扱うため、新着、ランキング、おすすめ、商品種類など、複数カテゴリーで目的の商品を簡単に探せる仕組みを採用。さらに、各ブランド / シェフの魅力を伝えることで、実店舗との相乗効果を高めるように作られています。
参考:コマースメディア株式会社
Shopify事例:アパレル・ファッション・化粧品
SOULfitwear:オンラインストアでスノーボード活動資金を調達
画像出典:SOULfitwear
SOULfitwearは、スノーボードクロス日本代表である鈴木瑠奈氏が立ち上げたフィットネスウェアブランドです。クロスフィットでトレーニングするなか、自分のフットネスウェアを作ろうという想いからブランドが誕生。パンデミックでワールドカップが中止され、活動資金が尽きてしまった鈴木氏は、スノーボードを続けるためにECでの起業を決意しました。
プラットフォームとして選ばれたのはShopify。理由は、デザイン性が高く自分自身でもクオリティの高いサイトを作れること。そして手数料の安さです。SOULfitwearは、鈴木氏の参加するクロスフィットコミュニティをキッカケに、SNSや口コミで評判が拡散。ウェアの品質もあいまって、想定以上のスピードで成長しているということです。
起業時は商品企画から梱包まで1人でこなしていたビジネスも、物流をアウトソーシングしたり、運営メンバーを増やすまでに成長。ポイントプログラムの導入など、よりショッピングを楽しめるように体制を強化していく予定です。
参考:Shopify
PAUL & JOEオンラインストア:オンラインで実店舗をサポート
画像出典:PAUL & JOEオンラインストア
PAUL & JOEは、パリ出身のデザイナー、ソフィ・メシャリーのファッションブランドです。ポーチ / バッグなどのさまざまな商品を展開していますが、化粧品・コスメのブランド「PAUL & JOE BEAUTE」を手掛けているのは化粧品メーカーのアルビオン。同社は、日本国内の正規販売店でもPAUL & JOE BEAUTEのコスメを販売しています。
しかし、主要都市を網羅するとはいえ、店舗数は合計しても70店。もっと幅広い人にPAUL & JOEの魅力を伝えたい。そんな思いから、アルビオンはオンラインストアの開設を計画。プラットフォームにShopifyを選定し、2021年8月にECサイトをオープンさせました。決め手となったのは、豊富なアプリでやりたいことが簡単にできるからだということです。
接客なしでコスメを販売するため、社内にはECサイトに反対する声もありましたが、目的はブランドの魅力を発信して実店舗に還元すること。たとえば、オンラインストアでは、実店舗で扱っていないPAUL & JOEのファッショングッズも販売しています。これもブランドに興味を持ってもらい、実店舗へ足を運んでもらうためのEC戦略です。
参考:Shopify
THE ENDLESS SUMMER:カスタムオーダー機能を実装
画像出典:THE ENDLESS SUMMER
THE ENDLESS SUMMERは、海外ファッションブランドの輸入販売も手がけるアパレルメーカー、株式会社サンマリノのサーフウェアブランドです。渋谷、二子玉川に実店舗「ENDLESS SUMMER SHOP」を持つほか、全国のショッピングモールにも販売拠点を持ちますが、EC事業にも参入。公式通販サイトをShopifyで構築しています。
企画、デザイン、コーディングを担当したのはコマースメディア。ブランド名の由来となった伝説のサーフムービー「The Endless Summer」の世界観を表現する、シンプルなデザインが採用されています。名入れのできるTシャツ、マグカップなど、カスタムオーダー機能が搭載されているのもポイントです。
参考:コマースメディア株式会社
Shopify事例:雑貨・インテリア
Francfrancオンラインストア:リニューアルから3年で売上500%
画像出典:Francfranc
Francfrancは「25歳の都会に住む独身女性」をコンセプトに創業された、老舗インテリア・雑貨ブランドです。同社では、2014年から開始された「Francfranc IT戦略」の一環として、デジタルインフラを整備する3年単位の中期IT計画を策定。その2期目にあたる2018年、Eコマース躍進を目的にECサイトをフルリニューアルしました。
フルスクラッチも含む多数の候補のなかから選定されたプラットフォームはShopifyです。決め手になったのは「スケーリングに限界がない」「だれでも使える」「物流の自動化」の3つ。家中需要の追い風もあり、ECサイトのリニューアルは大成功。パンデミック中の売上がリニューアル前の500%となる成長を遂げています。
成功の秘密は、徹底した現状分析で計画 / 戦略の精度を高められたこと、それを実現できるチーム作りだといいます。なかでも重視されていたのが顧客、事業(ブランド)、企業(自社)を理解し、現場 / 経営と共有すること。顧客体験レベルを高め、さらなる成長を遂げるため、今後はヘッドレスコマース化を目指していくということです。
※ヘッドレスコマースとは、ストアフロントとバックエンド機能を切り離したシステムのこと。そのため、さまざまなメディアをECシステムのフロントとして活用できる
参考:Shopify
CLASSIC THE SMALL LUXRY:Shopify POSで店舗とECを一元管理
CLASSIC THE SMALL LUXURYは、ハンカチ、テーブルクロス、ホテルリネンなどの製品を扱う、ブルーミング中西株式会社のオリジナルブランドです。六本木ヒルズ本店を含む国内5店舗のほか、2011年にはオンラインショップも開設。品質の高さとセミオーダーの刺繍サービスが好評を得ており、リピーターが非常に多いことが特徴です。
しかし、実店舗とオンラインで別々に顧客管理され、顧客層を把握できていないという課題が。そこで越境ECへの参入、在庫管理の効率化、POSシステムの費用軽減を兼ね、Shopify / Shopify POSの導入を決定しました。懸案だったサマリーレポートはカスタムレポート機能で、免税対応はアプリで解決しています。
Shopifyによって顧客情報の一元管理を実現した同社では、データにもとづいた店舗接客が可能になり、ユーザーの利便性も大幅に向上。Shopify POSから全店舗の在庫状況も確認できるようになったため、店舗にない商品の取り寄せ対応も実現。メルマガ配信やポイントプログラムもスタートさせ、より顧客とのコミュニケーションを図っていく予定です。
参考:Shopify
Shopify事例:家電製品
BONIQ:物流を自動化しながらブランディング強化
画像出典:BONIQ
BONIQは、株式会社葉山社中が企画・自主製造したオリジナル真空低温調理機ブランドです。クラウドファンディングからスタートしたBONIQは、テレビで取り上げられたこともあり、商社から定期的な受注を得ていましたが、露出がなくなった途端に売上はゼロに。同社がネットショップ運営に注力することになった理由です。
当初は他社のECカートを利用していましたが、マーケティングに限界がある、カスタマイズが高額などの課題が。そんなときに出会ったのがShopifyです。リプレイスの効果は絶大でした。従来のECサイトでは月に1〜2台程度にとどまっていた販売が、構築初月から売上数百万円、1年後には月1千万円の売上を達成したのです。
これは、並行して取り組んでいたレシピサイトや、Instagramのアフィリエイト広告効果もあったようですが、Shopifyの功績も大きかったようです。カゴ落ち対策(リカバリーメール)、アップセル / クロスセル機能の効果は大きく、現在でもアプリの入れ替えをしながらShopifyの最適化に取り組んでいます。
参考:Shopify
国内大手企業から採用される「Shopify Plus」
Shopifyには、通常プランの機能を強化した、大規模企業向け「Shopify Plus」が用意されています。BtoB販売機能、強化されたShopify POS Proによる実店舗連携、One2One(顧客ひとりひとりにあわせたマーケティング)などに対応する「Plus」は、国内大手企業からの採用例が増加中。
Shopify Plusがどのように活用されているの?気になっている方も少なくないはずです。
そんな方に向け、以下からShopify Plusの活用事例、成功事例をいくつか紹介していきます。
Shopify Plus事例
亀田製菓通販いちば:One2One / 越境ECのプラットフォーム
画像出典:亀田製菓通販いちば
柿の種で知られる亀田製菓は、2022年末、自社オンラインショップ「亀田製菓通販いちば」をShopify Plusでリニューアルしました。その理由は「購入層が50代以上」「市場の縮小」に危機感を感じていたこと。もうひとつは「海外での知名度はあるが売上はほとんどない」現状を打破すること。この2つの課題を解決するために選ばれたのがShopify Plusです。
決め手となったのは、Shopify Plusが「One2One戦略に活用できるプラットフォーム」「越境ECへの展開が容易」であること。特に、顧客のセグメンテーション、ターゲティングが容易になったことは大きなメリットだといいます。サポートするサッカーチームの「J1昇格おめでとうセール」など、イベントに即時対応できる「簡単さ」にも魅力を感じているそうです。
リニューアルから間もない段階ではありますが、大々的なEC刷新キャンペーンの効果もあり、売上 / 集客が前年を上回る順調なスタートを切った同社。今後は、Shopify Plusの導入理由でもある越境ECの展開に力を入れていくようです。
参考:Shopify
BLUE BOTTLE COFFEE:自走できるグローバルECプラットフォーム
画像出典:BLUE BOTTLE COFFEE
BLUE BOTTLE COFFEEは、カリフォルニア州に本社を構えるスペシャルティコーヒーブランドです。清澄白河フラッグシップカフェをはじめ、東京・神奈川・群馬に実店舗を持つ同社では、公式サイトがない状態だったため、ECサイトを立ち上げることに。ECプラットフォームとしてShopifyが選定され、その後、Shopify Plusにアップグレードしています。
Shopifyが選ばれた理由は、自分たちでできる「自走モデル」であること、将来を見据えた場合に「グローバルに認知されるプラットフォーム」であること。Plusにアップグレードした理由は「Googelタグマネージャー(GTM)」に対応していたからです。ECサイトの拡大・成長を見据え、GTMによるタグ一括管理は必須でした。
ECサイト開設から2年ほど経過した2022年現在、同社ではOMO(Online Merge with Offline)実現に向け、試行錯誤を繰り返しているようです。これは「コーヒーがつなぐゲスト体験」という世界観を実現するため。今後も、オンライン / オフラインを融合したコミュニティ形成にShopifyを活用していく予定です。
参考:Shopify
Soup Stock Tokyo:実店舗とECのシームレスな連携
画像出典:Soup Stock Tokyo
Soup Stock Tokyoは、1999年に1号店をオープンした食べるスープの専門店です。女性を中心とした幅広い層に支持されており、全国に60店舗を構えるまでに成長。そんな同社がEC事業をスタートしたのは2018年のこと。パンデミックの影響でECサイトの売上が急成長するなか、2022年4月、さらなる拡充を目指してECサイトをリニューアルしました。
ECプラットフォームとして選定されたのはShopify Plus。ECサイトを開設した理由は、ユーザーの利便性向上のためUI / UXで実現したいことがあったから。従来のサイトでもそれは実現できていたものの、実店舗の連携に課題があったのです。これを解消し、ポイントを含めた店舗とのシームレスな連携を実現するため、Shopify Plusが選ばれたのです。
実店舗との連携、自社で作り込んだUI / UXをShopifyに実装することは容易ではなかったようですが、Expertの協力を得ながら実現。現在では取扱商品を大幅に増やし、顧客の利便性向上も実現しています。今後はニーズの高まっているBtoB分野、ソーシャリギフトにもチャレンジしていくということです。
参考:Shopify
Shopify事例を厳選して紹介しました
Shopifyを使ったECサイト構築を検討しているが、決めかねている。Shopifyを使っているが、売上を最大化するための活用法に悩んでいる。そんな企業担当者の方に向け、Shopifyの業種別活用事例、成功事例、国内大手企業から採用されるShopify Plusの事例を紹介してきました。
起業したばかりの個人事業主から国内大手企業まで、さまざまな業種でShopifyが活用されていることがおわかりいただけたことでしょう。Shopifyをどのように活用していけばいいのか?自社ビジネスを展開する上での参考にしてください。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。