BASEとは?特徴や料金を解説!メリットとデメリットも紹介
数あるネットショップ作成サービスの中でも定番の一つが「BASE」です。
しかし、ネットショップの知識もないし、使いこなせるか不安、とお困りの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、BASEの特徴や機能、料金プラン、メリットとデメリットまで詳しく解説していきます。これからBASEの利用開始を検討されている場合には、是非参考にしてみてください。
なお、ECサイト制作のツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。
BASEとは
BASEとは、誰もがネットショップを作成できるサービスです。インターネット上に自身のショップを開くにはホームページ開設など、さまざまな知識や技術が求められますが、BASEでは特別な知識・スキルは不要です。
BASEでは作成するネットショップのデザインや豊富な決済方法の設定など、運営に関わるさまざまな機能を活用することができます。これまで知識や経験がなくショップ開設を断念してきた方でも気軽にお店を持てるのがBASEならではの魅力といえるでしょう。
BASEの特徴
BASEの具体的な特徴としては、次の3点が挙げられます。
- 無料でネットショップが開設できる
- 特別なPCスキルは不要
- 初心者へのサポートが整っている
本章では、上で挙げた特徴をそれぞれ解説していきます。
無料でネットショップが開設できる
BASEでは、無料でショップ開設ができます。多くのネットショップ作成サービスでは立ち上げの段階で初期費用が発生することがありますが、BASEでは立ち上げ段階で費用は発生しません。
ネットショップを開設し、実際に商品が売れた段階で決済手数料、サービス利用料が発生するものの、売れるまでのランニングコストは0円です。そのため、「コストは気にせず、まずはやってみよう」という思いが叶うのはBASEならではの特徴といえるでしょう。
特別なPCスキルは不要
ネットショップ作成の際に不安要素となるのは、サイトデザインを始めとしたPCスキルの必要性です。しかし、BASEではサイト上からさまざまな設定を初心者でも気軽に行うことが可能となっています。そのため、特別なPCスキルを備えていなくともネットショップを開設できる点も特徴といえるでしょう。
また、サイトデザインなどに自信がない場合でもテンプレートを活用できるため、どこまでも初心者に寄り添ったサービス内容といえます。
初心者へのサポートが整っている
初心者へのサポート体制が充実しているのも、BASEの大きな特徴の一つです。たとえば、チャットを駆使したオンラインサポートでは、リアルタイムに操作方法などを教わることができます。
その他、ショップ開設後もノウハウを紹介するセミナーへ参加できる、集客支援を受けられるなどのサポートを利用することも可能です。開設から運営まで手厚いサポートを受けられるのは、BASEならではの特徴といえるでしょう。
BASEのメリット
BASEの基本的な特徴について分かったところで、次に気になるのは利用することで得られるメリットです。本章では、BASEを使う以下5つのメリットについて解説をしていきます。
- BASEかんたん決済がある
- Instagramと連携可能
- 専用アプリがある
- ブログ作成機能がある
- BASE Uで運営を学べる
BASEかんたん決済がある
BASEで活用できる「かんたん決済」では以下の7種類の決済が可能です。
- クレジットカード
- あと払い(Pay ID)
- コンビニ(Pay-easy)決済
- スマホキャリア決済
- 銀行振込
- Amazon Pay(Web経由限定)
- PayPal(Web経由限定)
- 後払い(アプリ経由の注文のみ)
ネットショップで購入を促す要素として、決済手段の豊富さは欠かせません。BASEのかんたん決済であれば利用申請を通せば活用できるため、購入者がさまざまな決済方法を選択できるのは、運営側にとって大きなメリットになるはずです。
Instagramと連携可能
BASEでは、ショップとInstagramアカウントとの連携機能を活用できます。たとえば、個人で利用しているInstagramアカウントの投稿に商品のリンクをタグ付けして、ショップページへの遷移を促すことが可能です。
ネットショップ運営を考える際、SNSでの宣伝は必要不可欠です。特にInstagramは商品の購入に高い効果が期待できるため、連携機能が最初から搭載されているBASEの大きな強みの一つということができます。
専用アプリがある
BASEには専用のアプリがあるため、WEBサイトだけではなく、アプリ経由での購買も期待できるのは他のネットショップ作成サービスにはない大きな強みといえるでしょう。とにかく商品を見てもらわなければ購入に繋がらないネットショップの性質上、専用アプリから人を集められるのは運営側にとってこの上ないメリットです。
ブログ作成機能がある
BASEでは拡張機能を使うことで店舗専用のブログ運営を行うことが可能です。店舗ブログからの情報発信はショップや商品の魅力を伝える上で必要不可欠。SNSとの連携と併せて活用することで、より多くの客層にアピールできるのは大きな魅力といえるはずです。
BASE Uで運営を学べる
BASE Uとは、ネットショップ運営に役立つノウハウや情報しているBASEのサービスの一つです。特に初心者の頃には、ネットショップ運営をしながら勉強を並行するのが困難なはず。BASEのサービス一つで、運営から学習までカバーしていけるのは、ネットショップ初心者にとってメリットとなるはずです。
BASEのデメリット
初心者に嬉しい機能が豊富なBASEですが、いくつかのデメリットも存在します。本章では、BASEのデメリットを以下5つのポイント別に紹介していきます。
- 集客力が弱い
- 決済手数料がかかる
- 自由度が低い
- BASEの料金
- かんたん決済の手数料
集客力が弱い
楽天やAmazonなどのネットショップ最大手と比べると知名度、集客力共に劣るのは、BASEのデメリットの一つです。単純に出店しただけで努力をしなければ、売上を伸ばしていくのは難しいかもしれません。
また、初心者にも敷居が低い特徴故に、競合が多いのも場合によってはデメリットになり得ます。そのため、自ら情報発信し、売上を伸ばしていく努力ができなければ、BASEの強みは活かしきることができないでしょう。
決済手数料がかかる
BASEでは売れた商品に対して「売上額の3.6%+40円」の決済手数料が発生します。そのため、売上が上がれば上がるほど、決済手数料の額も大きくなっていきます。これは毎月固定費のみを請求するサービス形態とは異なるため、ランニングコストを計算しづらいのはBASEのデメリットの一つとみることができます。
自由度が低い
BASEには豊富なショップデザインのテンプレートが用意されていますが、デザインの自由度は低めです。そのため、ある程度ショップ運営に慣れて、自分らしいデザインのネットショップに仕上げていきたい中級者以上には、物足りなさを感じることがあるかもしれません。
この点において、ショップデザインの自由度の低さは、BASEが抱えるデメリットの一つということができます。
BASEの料金
気になるBASEの料金ですが、プランは「スタンダード」「グロース」の2種類から選択することが可能です。気になる金額の詳細は、以下の表から確認してください。
スタンダードプラン |
グロースプラン |
|
料金 |
月額0円 サービス利用料:3% ※サービス利用料・ 決済手数料は商品が売れた際に発生 |
月額5,980円 決済手数料: |
決済手数料 |
3.6%+40円 Amazon Pay:4.6%+40円 Paypal:4.6%+40円 |
2.9% Amazon Pay:3.9% Paypal:3.9% |
サービス利用料 |
3% |
無し |
なお、気になるのはスタンダードプランに発生するサービス利用料です。これはあと払いPayIDへの集客や、BASEの各種機能の強化、サポート体制のさらなる充実など、BASEにおけるショップ運営や販売支援の強化を目的に徴収されています。
かんたん決済の手数料
BASEのかんたん決済の手数料についてですが、スタンダードプラン、グロースプランそれぞれで手数料の金額が異なるため注意が必要です。ここでは例として、5000円の注文合計(送料含む)に対するかんたん決済の手数料を2つのプランそれぞれで比較していきましょう。
スタンダードプランの場合:4000円×3.6%+40円=184円
グロースプランの場合:4000円×2.9%=116円
スタンダードプランの場合、かんたん決済手数料とサービス利用料(3%)を注文合計から差し引いた金額が申請可能な金額となるため、売上を考える際の参考にしてみてください。
BASEの機能について
BASEの魅力として機能面の充実度を挙げましたが、具体的にはどのような機能が備わっているのでしょうか。本項では、BASEの主要となる次の4機能について紹介していきます。サービスの利用開始を検討している方は是非参考にしてみてください。
- ショップデザイン機能
- BASE Apps
- オリジナル商品の作成・出品
- デジタルコンテンツ販売
ショップデザイン機能
ショップデザイン機能はお店を魅力的に見せる上で重要な機能です。BASEでは11種類のショップテンプレートからデザインを選択可能。その他、ショップロゴや背景、ナビゲーションなどを組み合わせて多彩なショップデザインに仕上げることが可能です。
基本的にはテンプレートを選んで組み合わせるだけのため、初心者でも特別なスキルを使わず自分好みのショップデザインにできる点は大きな魅力といえるでしょう。
BASE Apps
BASEでは、必要に応じた機能を足せるBASE Appsという拡張機能を搭載しています。たとえばショップデザインの変更や売上の分析など、自分のお店に必要な機能を後から獲得できるため、カスタマイズ性は抜群。
BASE Appsを活用することでデザイン面だけではなく、機能面でも自分の用途に合ったショップにカスタマイズしていくことが可能です。
オリジナル商品の作成・出品
BASEでは、オリジナル商品の作成と出品を行える機能も利用可能です。実際の「モノ」がなくとも、デザインを入稿するだけでTシャツなどの自店オリジナルグッズの作成と販売ができます。
アイデアはあるものの、生産する手段がないという方でも簡単にオリジナル商品を制作できるのは、BASEならではの強みといえます。
デジタルコンテンツ販売
BASEでは「デジタルコンテンツ販売App」を使うことで、形のないデジタルコンテンツも販売可能です。たとえば写真、音楽など、さまざまなファイル形式のコンテンツをBASEのショップ上に商品として出品できます。
無形物も商品として売りに出したいなど、形に囚われない商品アイデアを叶えられるのは、BASEの持つ大きな魅力の一つとなっています。
BASEでネットショップを開設する流れ
実際にBASEを使ってのネットショップ開設を決めた後、どのような流れで開店まで漕ぎつければよいのでしょうか。ここでは、BASEでネットショップを開設する場合の流れを次の5ステップに分けて紹介していきます。
- BASEアカウントを作成する
- アカウント作成後の手続き
- 商品の登録
- ショップ設定をする
- ショップを公開する
1. BASEアカウントを作成する
まずはBASEアカウントを作成しましょう。BASEのアカウント作成に必要となる情報は、下記の3点です。
- メールアドレス
- パスワード
- ショップURL
これらの情報を入力し、表示されたページの指示に沿って手続きを進めていけば、BASEアカウントの作成は完了です。
2. 認証URLからアカウント認証を行う
アカウント作成が完了すると入力したメールアドレスにBASEからメールが届きます。メール内に記載されている認証URLをクリックしましょう。認証URLから遷移したページ内でショップ運営に関わる情報や決済に関わる選択を行えば、正式にアカウント作成が完了します。
3. 商品の登録
次は実際にショップで販売する商品の登録を行っていきましょう。商品の登録では、次の内容を登録していきます。
- 商品価格
- 商品の説明文
- 商品画像
- 販売する在庫数
商品登録ではややこしい操作は不要で、直感的な操作で商品を登録可能です。商品情報は購入者の決断を大きく左右する要素となるため、できるだけ詳細で丁寧に行うことをおすすめします。
4. ショップ設定をする
商品登録と並行して、ショップの設定を行っていきましょう。ショップ名、ショップのデザイン、ショップに関する説明に至るまで、ネット上のお店の情報や雰囲気を決める重要な段階です。できるだけ自分のイメージに沿った仕上がりになるよう、慎重に設定を行っていきましょう。
5. ショップを公開する
これまでに登録してきた情報の最終確認を行い、ショップの公開状況を「公開」にして「保存」をクリックすれば、正式にBASE内で自身のショップがオープンします。開設にあたっては初期費用、月額費用もかかりません。ただし、購入された商品のキャンセルについては選択された決済方法によって手順が異なるため、下記ページを参考に手続きを行いましょう。
BASE開設事例
BASEの機能や実際の開設手順について分かりましたが、実際の開設事例と自身の状況を照らし合わせて考えたい方も多いでしょう。そこで本項では、BASEの開設事例を3つ紹介していきます。
andante
画像引用:andante
andanteは水着、ルームウェアを中心にBASEで商品展開しているECアパレルブランドです。代表を務める吉澤有紀さんは元々趣味でフリマサイトでの商品販売を行っていましたが、月の売り上げが350万円に達したところで自分のサイトを立ち上げ、「仕事」として成立させたいと決心したといいます。
そこでBASEの存在を知り、2016年にBASEで正式にネットショップを開設します。開設後、BASEでは商品発送の通知メールが自動化されていることからやり取りにかかる時間が短縮され、よりスムーズな商品販売~発送が可能になったそうです。
麺屋武蔵
続いて紹介する開設事例は麺屋武蔵です。麺屋武蔵では2020年のコロナ初年度、多くの飲食店と同じく売上減の影響を受け、4月の緊急事態宣言時には売上が前年度の半分に落ち込んでいる状況だったといいます。「何でもしなければ生き残れない」時期に差し掛かり、麵屋武蔵は自社HPでの商品販売をスタートしますが、アナログな手法で行っていたために大量の商品販売は厳しかったそうです。
そんな折にBASEを知り、新たにネットショップを開設するに至ります。ECサイトの開設・運営経験はなかったものの、30分程度で登録・開設を済ませることができました。結果、BASEのネットショップでは1ヶ月に300万から400万円、数量にすると3000食分の商品販売に成功し、売上低迷期の大きな支えとなったといいます。
COSIM
最後に紹介する開設事例はエステサロン「totto」が展開するスキンケアブランドCOSIMです。当初、COSIMでは店頭販売で商品を売っていました。しかし、店頭販売限定では手に取ってもらう人の数に限界があることを感じ、BASEを使ったECでの販売にも注力することを決意。
結果、緊急事態宣言が出された2020年4月、COSIMの売上は3倍に膨れ上がり、BASEでのネットショップ運営は大成功を収めます。その後も高い水準を維持したまま、COSIMは根強い人気を保っているそうです。
よくある質問
BASEの利用に際して、よくある質問と、それに対する回答は次の通りです。
よくある質問 |
回答 |
ショップ運営に関する ガイドラインはあるか? |
18歳未満の方は利用不可 |
法人での登録はできるか? |
法人で登録することも可能。 登録する場合、 ショップ設定 > 「特定商取引法に基づく表記」の登録 における区分で 【法人】へチェック。 |
新型コロナウイルスの影響に伴い 販売が規制される商品はあるか? |
ASEでの販売(取り扱い)を規制している商品。 衛生マスクやそれに類するもの。 ※ハンドメイドのマスクの商品登録制限はしていない。 |
なお、さらに詳しく知りたい場合には、下記ページを参照の上、確認してください。
BASEを利用して簡単にネットショップ開設
いかがだったでしょうか。
本記事では、ネットショップ作成サービス「BASE」の特徴や機能、メリット/デメリットや開設事例などを詳しく解説していきました。難しくて自分にはできないかも…と諦めかけていた方も、BASEであれば簡単に自分だけのネットショップを作り、運営することが可能です。新しくネットショップを始めたい方、BASEについて詳しく知りたい方は、本記事の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
なお、ECサイト制作会社のツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。