Shopify集客施策8選|集客に有効なアプリ・改善に有効な分析ツールも紹介!
「Shopifyストアの売上向上に向け、集客力を強化したい。でも、どんな施策を講じればいいのかわからない」そんなShopifyストアのオーナーは少なくないはず。
そんな方に向け、集客の基本から具体的な施策、集客を効率化するアプリまで、知っておきたいShopifyの集客方法を解説していきます。
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Shopifyストアを成功させるカギは集客
Shopifyストアを成功させるカギとなるのは「集客」です。なぜなら、ECサイトの売上は「集客数 × 購入率 × 客単価」で決まるから。購入率 / 客単価が同じなら、集客数を10人から100人に増やすことで「売上を10倍」に伸ばせます。
もちろん、それ自体が強力な集客力を持つECモールと異なり、自社ECサイトであるShopifyストアは「自力」で集客しなければなりません。購入率 / 客単価を高めてShopifyストアの売上を高める方法もありますが、本記事では「Shopifyストアの集客方法」にフォーカスして解説していきます。
Shopifyの購入率 / 客単価改善については以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:Shopifyが売れないというウワサは間違い!売れない原因と改善策を解説!
Shopifyの集客機能は日本市場が不得意?
集客力を強化したいと考えたとき、気になるのは利用しているECプラットフォームの集客機能。グローバルECプラットフォームであるShopifyの場合、世界標準といえる集客方法が得意だといわれています。たとえば、Facebook / TwitterなどのSNS販売、Amazonへの出品、Web広告活用など。
一方、カナダ発祥のShopifyは、日本市場特有の集客方法は不得意という声があることも事実。
たとえば、よく挙げられているのは以下の2点。
- LINEショッピング / アフィリエイト広告に関する機能がない
- タグページの管理 / 生成にプログラミングが必要
進化するShopifyアプリをフル活用しよう!
しかし、こうした課題は解消されつつあるといってもいいでしょう。なぜなら、Shopifyは「さまざまな機能を簡単に追加できる8,000種類以上のアプリを利用できる」だけでなく「新たなアプリが次々登場」しているからです。アプリを開発して足りない機能を追加できるShopifyの特徴を、日本のアプリベンダーが放っておくはずはありません。
実際、日本でもLINE / アフィリエイト連携、タグ管理をはじめとした「日本ベンダーが開発したアプリ」が多数登場しています。日本におけるEC市場の成長、高まるShopifyの存在感を考えれば、まだまだ日本市場に最適化されたアプリは登場するはず。こうしたアプリをフル活用できるのもShopifyのアドバンテージです。
集客施策の基本 / 利用するチャネル
Shopifyの集客機能に不安がないことを把握できたところで、まずは、集客施策の基本を押さえておきましょう。基本となるのは、顧客との接点となる「チャネル」を使って、ターゲットにアプローチすること。
ECサイトであるShopifyストアの場合は、Webメディアの利用が中心となります。利用できる主なWebメディアは以下の通り。
メディア |
概要 |
具体例 |
オウンドメディア |
自社で運営するメディア |
自社ECサイト、ブログ、公式SNSアカウントなど |
ペイドメディア |
対価を支払って広告枠を 確保するメディア |
Web広告を掲載するポータルサイト、 Webメディアなど |
シェアードメディア |
消費者自らが情報発信 するメディア |
Twitter / Instagram / Facebookなど、 消費者のSNSアカウント、ブログなど |
具体的には、オウンドメディアを利用した積極的な情報発信、ペイドメディアを利用した広告活用、という2つの集客施策でターゲットにアプローチしていきます。その結果として、シェアードメディアを起点にした情報拡散が起きれば、さらに大きな集客効果が得られるというわけです。
集客施策の特徴
Shopify集客の柱となる施策2つは、それぞれ特徴が異なります。
自社オウンドメディアを利用した情報発信は、広告費などが不要なため、コストを抑えながら施策を実行できることがメリット。ユーザーとのつながりを深めるのにも役立ちますが、すぐに効果が得られる施策ではありません。そのため、中長期的な粘り強い取り組みが求められます。
一方、多くのユーザーの目に留まるペイドメディアを利用した広告配信は、集客効果がすぐに表れやすいことがメリット。セールやキャンペーンを利用した集客にも有効ですが、広告費用が必要です。商材利益との費用対効果を念頭においておく必要があります。
戦略的に集客施策を実施
つまり、効果的に集客するには、オウンドメディアを利用した集客効果が表れるまで広告配信を増やすなど、戦略的に施策を使い分けていくことがポイント。自社で商品を開発 / 製造しているなら、プレスリリースを発行し、情報サイト / TV / ラジオなどの「アーンドメディア」に取り上げてもらうという方法もあります。
ただし、近年影響力の高まる「シェアードメディア」は、自社のコントロールがおよばないことは覚えておきましょう。
効果測定 / 分析して集客施策を改善
同じ施策でも、Shopifyストアの特徴や取り扱い商材によって、最適なアプローチの仕方は変わります。集客施策をより効果的なものにするためにも、施策の効果を測定 / 分析し、継続して改善していくことが重要です。
集客施策を実行する前に、どのような効果が想定できるのかを予測し、仮説を裏付けるにはどのような指標を参考にすべきなのか、決定しておくことがおすすめです。
Shopify集客施策3選:中長期 / オウンドメディア
集客施策 |
メリット |
デメリット |
ブログ /コンテンツ マーケティング |
コストを抑えながら潜在層を取り込める |
効果が表れるまで時間がかかる |
SEO対策 |
自然流入を増やす下地を作れる |
地道な試行錯誤が必要 |
SNS マーケティング |
ユーザーのSNSアカウントを 経由した拡散が期待できる |
炎上してしまうことがある |
集客の基本を把握できたところで、Shopifyストアに集客するための具体的な施策を解説していきましょう。まずは中長期的に取り組むべき、オウンドメディアを利用した集客施策です。
ブログ / コンテンツマーケティング
オウンドメディアを利用した集客施策の柱となるのが「コンテンツマーケティング」です。コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報を発信して潜在層の注意を引き付け、最終的に自社のファンになってもらうマーケティング手法のこと。知りたい情報を探しているユーザーから「自社を能動的に見つけてもらう」プル型マーケティングです。
本来は、オンライン / オフライン問わずに情報(コンテンツ)を発信する手法ですが、Shopifyストアの場合は「標準で利用できるブログ機能」の利用が有効。セール色を極力排し、ユーザーの知りたい情報を発信していくことがポイント。「購入するならここ」と思ってもらえるよう、ユーザーとの信頼関係をじっくり築いていくイメージです。
SEO対策
発信したコンテンツを、できる限り多くのターゲットへ届けるための集客施策が「SEO(Search Engine Optimization)対策」です。文字通り、サイト / コンテンツを検索エンジンに最適化させることで、検索結果の上位表示を目指す施策がSEO対策。大きく「SEO内部対策」「コンテンツSEO」の2つがあります。
SEO内部対策とは、検索エンジンが自社を認識できるよう、Shopifyストアを最適化すること。サイト構造を単純化する、サイトマップを用意する、ページの表示速度を高速化するなどが主な対策です。デフォルトでSEOに最適化したページを生成するShopifyですが、アプリを追加してより高度なSEO内部対策を講じることも可能です。
一方のコンテンツSEOは、Shopifyストアへ集客するため、SEOに最適化されたコンテンツを制作することです。具体的には、自社のターゲットが情報検索するのに使いそうなキーワードでブログ記事を作ること。つまり、コンテンツマーケティングを展開する前提としてのSEO対策です。こちらもKWをピックアップしてくれるアプリを活用できます。
SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、自社SNSアカウントを活用して情報発信し、ファンを獲得していく集客施策のこと。TwitterやInstagramなどのSNS活用に特化した手法ですが、中長期的にユーザーとの信頼関係を築くコンテンツマーケティングの一種ともいえます。
具体的には、SNSを使ってブログ記事へ誘導する、Shopifyの機能を活用してSNSで販売するなどの使い方が挙げられます。うまくユーザーの関心を引き付けられれば、シェアードメディアを経由した情報拡散も期待できるでしょう。
Shopify集客施策5選:短期 / ペイドメディア
集客施策 |
メリット |
デメリット |
リスティング広告 |
Web広告として もっとも高い効果を期待できる |
費用対効果が 得られない場合がある |
ディスプレイ広告 |
高いクリック率を期待できる |
出稿するWebメディアの選定が難しい |
SNS広告 |
SNSの特徴に応じた ターゲティングが可能 |
タイムラインを流れてしまう |
リマーケティング広告 |
自社サイトを訪問した ユーザーにアプローチできる |
ユーザーに不快感を与える可能性がある |
アフィリエイト広告 |
成功報酬で自社商材を 紹介してもらえる |
アフィリエイターに応じて 期待できる成果は異なる |
次に、ペイドメディアを利用した集客施策を具体的に解説していきます。ECサイトであるShopifyストアの場合は、Web広告を活用した集客施策が中心です。
リスティング広告
Web広告のなかでも、もっとも効果的だといわれているのが「リスティング広告」です。リスティング広告とは、検索結果の広告枠に「検索キーワードと連動した広告」が掲載されるWeb広告のこと。検索連動型広告とも呼ばれます。
ユーザーの知りたい情報(キーワード)と連動した広告を出稿できるため、集客効果は抜群。一方で、検索キーワードのボリュームに応じて広告費が大きく変動する特徴があり、キーワードによっては1,000円を超える場合も。自社商材とのコストバランスを念頭におき、適切なタイミングで活用していくことがポイントです。
ディスプレイ広告(バナー広告)
ディスプレイ広告とは、自社Shopifyストアと関連の深いWebサイトやアプリなどに掲載されるWeb広告のこと。テキストだけでなく、画像や動画を使った広告をバナー形式で掲載するため、バナー広告、またはコンテンツ連動型広告とも呼ばれます。
ユーザーの興味に関連深い広告がバナー形式で表示されるため、クリック率が高いといわれています。自社Shopifyストアのターゲットを明確にし、ターゲットが閲覧しているであろう適切な媒体に出稿することが集客のポイントです。
SNS広告
SNS広告とは、ユーザーのタイムラインなどに掲載するWeb広告のこと。SNSの種類によって特徴は異なりますが、リスティング広告やディスプレイ広告と異なり、ターゲティングしやすいことがポイント。性別や年齢など、自社Shopifyストアに訪問して欲しいユーザーに向けて広告を配信できます。
リマーケティング広告(リターゲティング広告)
リマーケティング広告とは、自社Shopifyストアを訪問したことのあるユーザーを追跡し、広告を表示するWeb広告のこと。たとえば、Shopify公式サイトを訪問したユーザーのFacebookタイムラインに、Shopify広告が表示されるイメージです。
すでに1度訪問しているユーザーを対象にしているため、コンバージョン率が高いことが特徴。反面、追跡して広告を表示するため、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性もあります。また、リマーケティングという呼び方はGoogle広告のものであり、Facebookなどでは「リターゲティング」という名称が使われています。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、アフィリエイターの運営するWebサイトやブログで、自社商材を紹介してもらうWeb広告のこと。ASP(広告を出稿したいストアとアフィリエイターを仲介する事業者)を介して、登録アフィリエイターに依頼することが一般的です。
アフィリエイト広告の特徴は、アフィリエイターを経由して販売された商品のみ手数料を支払う「成功報酬型」であること。購入にはいたらなくとも、商品の認知拡大にはつながるため、費用対効果の高い集客施策として活用されています。
Shopifyストアを分析して集客施策を改善
ここまでで、Shopifyストアへの具体的な集客施策を紹介してきました。
以下からは、集客施策の効果を測定し、より効果的な施策へとブラッシュアップしていくための「Shopifyストア分析」の方法を紹介していきます。
Shopifyストア分析
Shopifyストア分析とは、Shopifyに標準で搭載されている分析ツールのこと。広告出稿前後のパフォーマンス比較、集客、行動、在庫レポートなど、管理画面の「ストア分析」から自社Shopifyストアを分析可能です。
ただし、Shopifyストア分析は「Shopifyのプラン」に応じて提供される機能が異なります。より詳細に集客施策の効果を測定するためにも、Googleアナリティクス / サーチコンソールを併用することがおすすめです。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供する無料アクセス解析ツールのこと。訪問者数、訪問者の年齢・性別、自社サイトまでの経路など、Shopifyストアへのアクセス状況を詳細に分析できます。
特に、広告の効果測定に最適。リスティング広告とディスプレイ広告など、複数の集客施策を比較分析し、効果の高い方へリソースを配分するなどの用途に使えます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供するインターネット検索分析ツールです。ページの表示回数、クリック数、平均順位、検索キーワードなど、自社Shopifyストアの検索パフォーマンスを分析可能。Googleアナリティクスと併用することで、さまざまな角度からの知見が得られます。
特に、ブログ / コンテンツマーケティングの効果測定に最適。どの記事が読まれているのか、検索順位はどうか、アクセスが多いのにコンバージョンにつながらないのはなぜか、集客施策を改善していくなどの用途に使えます。
集客を効率化するおすすめShopifyアプリ
アプリ名 |
特徴 |
SEO manager |
ShopfyストアのSEOパフォーマンスを最適化 |
RuffRuff タグ一覧 |
Shopifyテーマにあわせたカスタマイズが可能なタグ表示アプリ |
RuffRuff 目次作成 |
Shopifyブログに目次を自動作成できるアプリ。 商品ページ、コレクションにも対応 |
Googleチャネル |
Googleマーチャントセンターを効率的に利用できるアプリ。 無料枠への広告出稿も可能 |
まるっと集客 |
成果報酬型の広告出稿アプリ。 ASPと連携したアフィリエイト広告出稿にも対応 |
多岐に渡る集客施策を手動で実施するのは非常に手間がかかります。自動化できる部分は極力システムに任せてしまうのが得策。そんなとき、集客を効率化してくれる多種多様なアプリを使えるのは、Shopifyならではの特徴。
最後に、Shopifyストアへの集客に有効なおすすめのアプリを紹介していきます。
SEO対策の効率化に有効な「SEO manager」
画像出典:Shopify app store
「SEO manager」は、ShopifyストアのSEO対策を効率化し、集客に役立てられるアプリShopifyです。キーワード選定、表示速度高速化、構造化データ、メタディスクリプション最適化、エラーページ抽出、モバイルフレンドリーチェックの6機能を搭載。集客効果を最大化するよう、ShopifyストアのSEOパフォーマンスを最適化できます。
タグページを簡単作成「RuffRuff タグ一覧」
画像出典:Shopify app store
「RuffRuff タグ一覧」は、Shopifyストアにタグ一覧を表示し、目的の情報へのアクセス性向上、回遊率向上を実現させるShopifyアプリです。Shopifyのテーマにあわせてデザインを自在にカスタマイズできるため、タグ一覧が浮いてしまうといった心配も無用。無料で使えるフリープランも用意されています。
ブログを読みやすくする「RuffRuff 目次作成」
画像出典:Shopify app store
「RuffRuff 目次作成」は、Shopifyストアのブログ記事、商品ページ、コレクションに、自動で目次を生成できるShopifyアプリです。目次のデザイン、表示位置を自由にカスタマイズでき、訪問者の利便性を改善することにより集客効果を高める効果が得られます。Shopifyのブログ機能を活用したコンテンツマーケティングに有効です。
リマーケティング機能も利用できる「Googleチャネル」
画像出典:Shopify app store
「Googleチャネル」とは、Googleマーチャントセンターのサービスを簡単に利用できるShopifyアプリです。Shopifyストアの商品をGoogleマーチャントセンターと同期し、無料リスティング広告枠、ショッピング広告、YouTube広告表示などを利用可能。Googleのフィードを利用したリマーケティングサービスも利用できます。
アフィリエイト連携も可能「まるっと集客」
画像出典:Shopify app store
「まるっと集客」は、大手アフィリエイトASPと連携したアフィリエイト広告出稿のほか、売上に連動した成果補修型でのLINE、Instagram、Google広告を可能にするShopifyアプリです。これまで、Shopifyの弱点といわれていたアフィリエイト運用をカバーし、リスクなしの集客自動化を実現していることが特徴です。
Shopifyの集客施策 / おすすめアプリを紹介しました
「Shopifyストアの売上向上に向け、集客力を強化したい。でも、どんな施策を講じればいいのかわからない」そんなShopifyストアのオーナーに向け、集客の基本から具体的な施策、集客に有効なアプリまで、知っておきたいShopifyの集客方法を解説してきました。
Shopifyには集客施策を効率化できる多数のアプリを使えるアドバンテージがあります。限られたリソースを効率よく割り振るためにも、適切なアプリを選定し、自社Shopifyストアの集客力向上に役立ててください。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。