ECサイトを無料で作成できるサービス17選|注意点・構築の流れを紹介
ECサイトを構築したい企業の担当者の中には、できるだけコストを抑えたい、可能なら無料で構築したい、と考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ECサイトを無料で作成する方法やおすすめサービスなどを紹介します。自社でECサイト構築が対応できるか判断する参考にしてもらえればと思います。
無料でECサイトを作成する方法
ECサイトを作成する方法には様々な種類がありますが、無料でECサイトを構築する方法を紹介し
ます。
ECサイトの 作成方法 |
メリット |
デメリット |
おすすめの人 |
ASP |
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オープンソース CMS |
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クラウド CMS |
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ECモール |
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ASP
ASPとは、Application Service Provider(アプリケーション サービス プロバイダー)の略で、Webサイトを構築するサービスです。ECサイト作成に特化したサービスを提供する会社もあり、提供元企業のシステムをレンタルする形でサービスを利用します。
メリット
ASPのメリットは以下のとおりです。
- 専門知識がなくてもサイトを構築できる
- 構築の時間がかからない
- システムのメンテナンスを提供元企業が行う
ASPはテンプレートを元にデザインや機能などを組みあわせてECサイトを構築します。中にはドラッグ&ドロップの操作のみでサイト作成を進められるものもあるため、専門知識を必要としません。ある程度出来上がった状態からサイトを作成するので、スムーズに構築を進められて素早くECサイトを完成させられます。
また、ASPのサービスは開発元企業が提供しています。開発元企業がシステムのメンテナンスを行うため、利用者が対応する必要はありません。
デメリット
ASPのデメリットは以下のとおりです。
- 利用できる機能の制限がある
- 商品の販売手数料や決済手数料がかかる
ASPは提供されるサービスを元にECサイトを作成するため、開発元企業が定める範囲でしかカスタマイズできません。利用できる機能に制限があるため、自社の要望を満たせない可能性があります。
ASPは販売手数料や決済手数料がかかります。売上から手数料が引かれるので注意しましょう。
おすすめの人
ASPには様々なメリット・デメリットがありますが、以下のような人におすすめです。
- 専門知識がない
- 短期間でECサイトを作りたい
プログラミング言語を必要とせず、スムーズに開発を進められるため「専門知識がない」「短期間でECサイトを作りたい」といった人は導入を検討してみてください。
オープンソースCMS
オープンソースCMS(Contents Management System)は、システムのソースコードが外部に公開されているCMSです。利用者は自分のサーバーにソフトウェアをインストールすることで、ECサイトを構築できます。
メリット
オープンソースCMSのメリットは以下のとおりです。
- カスタマイズの自由度が高い
- CMSによってはプラグイン(拡張機能)が用意されている
オープンソースCMSは外部にソースコードが公開されており、利用者が自在にカスタマイズしながらECサイトを作成できます。プログラミング言語の知識が必要ですが、自社の要望を反映しやすくなっています。
CMSによりますが、プラグインと呼ばれる拡張機能が用意されているのも魅力です。CMSに用意されている基本機能とプラグインを組み合わせると、消費者のニーズに対応したECサイトを作れます。
デメリット
オープンソースCMSのデメリットは、以下のとおりです。
- ソースコードが公開されており、セキュリティに不安がある
- 構築に専門知識が必要
オープンソースCMSは誰でもソースコードを閲覧できるため脆弱性を見つけやすくなっています。悪意あるユーザーが脆弱性を狙って不正アクセスする恐れがあるので、セキュリティに不安があります。そのため、利用する際はセキュリティ対策が必要です。
また、オープンソースCMSは大元のソースコードを編集しながらECサイトの作成を進めるため、専門知識が必要です。
おすすめの人
オープンソースCMSの導入がおすすめの人は以下のとおりです。
- サイト制作の知識がある
- 細かいカスタマイズをしたい
オープンソースCMSは専門知識が必要なため、サイト制作の知識がある人に向いています。さらに、ソースコードを編集するとオリジナルのデザイン・機能を追加できるため、細かいカスタマイズをしたい人にも適しています。
クラウドCMS
クラウドCMSは、クラウド版のCMSのことです。インターネット経由でサービスが提供されるため、利用者は自分のサーバーにインストールが不要です。オープンソースCMSよりも気軽に利用できます。
メリット
クラウドCMSのメリットは以下のとおりです。
- 自社でインフラを用意する必要がない
- 提供元のサポートを受けられる
クラウドCMSはインターネットにアクセスすればサービスを利用できます。自社でITインフラを用意する必要がないため、思い立ったらすぐECサイトの作成を開始できます。
また、提供元企業からのサポートを受けられることも魅力です。ECサイトの作成や運用でわからないことがあると、サポートに問い合わせをして回答を得られます。
デメリット
クラウドCMSのデメリットは以下のとおりです。
- カスタマイズに制限がある
- 機能の制限がある
クラウドCMSは用意された機能を使ってECサイトを作成します。利用できる機能やサイトのカスタマイズに制限があるため、要望によっては実現できない可能性があります。
おすすめの人
クラウドCMSがおすすめの人は以下のとおりです。
- インフラを用意せず初期費用を抑えたい
- サポートを受けながらサイトを構築したい
クラウドCMSを利用する際は、ITインフラの用意が必要ないためサーバーの購入や設置などの初期費用を抑えられます。
また、提供元企業のサポートを受けられるので、不明点を質問しながらECサイトの構築が可能
です。
ECモール
ECモールとはAmazonや楽天市場などのショッピングサイトのことです。既存のECモールには、モール内に店舗を出店できる仕組みがあります。
メリット
商品販売にECモールを利用するメリットは以下のとおりです。
- 専門知識がなくても手軽に構築できる
- すでにモールに登録者がいるため、自分でゼロから集客する必要がない
ECモールへの出店はゼロからECサイトを構築する必要はありません。必要事項を入力したり、商品を登録したりすることで商品を販売できます。サイト構築の専門知識がなくても、手軽にECを始められるでしょう。
また、既存ECモールにはすでに利用者やアカウント登録者がいます。自分で集客をしなくてもユーザーから自分の店舗へアクセスしてもらえる可能性があります。
デメリット
ECモールに出店するデメリットは以下のとおりです。
- ECサイトのカスタマイズができない
- 手数料がかかる
ECモールを利用する際は、モール内に自社の店舗を出店する形です。ECサイトを作成するのとは異なり、店舗のカスタマイズができません。他の店舗と同じようなデザインになってしまいます。
ECモールを利用すると商品が売れた際に手数料がかかります。利用を検討する際は、手数料がどのくらいかかるのか把握しましょう。
おすすめの人
ECモールの利用がおすすめの人は以下のとおりです。
- 手軽にECサイトを開設したい
- モールの集客力を活用したい
- 売上を獲得しやすい
ECモールへの出店は専門知識を必要としません。専門知識がなくても手軽に店舗を開設できます。さらに、ECモール側に集客力があるため、自社で集客をする必要がありません。モールの集客力を活用でき、店舗を立ち上げたばかりでも売上につながりやすくなります。
ECサイトを無料で作成できるサービス17選
ここからはECサイトを無料で作成できるサービスを紹介していきます。
ASP
早速ASPのおすすめサービスからみていきましょう。
サービス名称 |
特徴 |
BASE |
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STORES |
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イージー マイショップ |
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カラーミー ショップ |
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おちゃのこ ネット |
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Square オンラインビジネス |
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FC2 ショッピングカート |
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Ameba Ownd |
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BASE
画像引用:BASE
BASEはBASE株式会社が提供するASPです。190万以上のショップが開設されています。
BASEには80種類以上の拡張機能が用意されていることが魅力です。中でも集客機能に優れており、SEO設定、Instagram広告、Google商品連携・広告、TikTok商品連携・広告などを利用できます。あらゆる媒体からの集客に活用できるため、ECサイトへのアクセス数を増加させやすくなってい
ます。
また、ショップ運営のノウハウ提供やサポートなども充実しているのも特徴です。初めてのECでも必要な情報を取得したり、不明点を質問したりしながらECサイトを構築できます。
STORES
画像引用:STORES
STORESはSTORES株式会社が提供するASPです。毎月1万ショップがECを始めています。
STORESには無料で利用できるデザインテンプレートが48種類あります。豊富な選択肢の中から、自社の商品に合うデザインのECサイトの構築が可能です。デザインの拡張機能もあるので、ユーザーの利便性を高められます。
また、拡張機能も充実しており、予約販売、定期販売、電子チケット販売など様々な販売形式を活用可能です。さらに、英語対応もしているので越境ECサイトの作成にも適しています。
イージーマイショップ
画像引用:イージーマイショップ
イージーマイショップは、株式会社システムリサーチが提供するASPです。
イージーマイショップの特徴は商品の販売力が強い点です。基本機能として、高解像度画像の登録、画像を細部まで閲覧できるズーム機能、画像を綺麗に補正する機能などが用意されています。ECは商品を直接確認できないことがデメリットですが、イージーマイショップを活用すると画像による訴求力が高まります。
また、プロモーション連携として「あるるモール」「Yahoo!ショッピング」「Googleショッピング」との連携が可能です。イージーマイショップの商品を他のモールにも掲載できるため、商品が売れる可能性を高められます。
カラーミーショップ
画像引用:カラーミーショップ
カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が提供するASPです。
カラーミーショップには80種類以上の無料・有料の基本テンプレートが用意されています。テンプレートは自由自在にカスタマイズができるため、オリジナルのECサイトを構築可能です。
カラーミーショップは様々な販売形態に対応しているのも魅力です。例えば、海外販売、BtoB販売、デジタルコンテンツ販売、卸販売など利用者のニーズに合わせたECサイトを構築できます。
さらに、実店舗やECモールなど複数店舗を連携させる機能があります。在庫データの連携ができるため、複数店舗の運営にかかる管理コストの削減ができます。
おちゃのこネット
画像引用:おちゃのこネット
おちゃのこネットは、おちゃのこネット株式会社が運営するASPです。メールアドレスを登録するだけでサービスの利用を開始できます。
決済機能が豊富に用意されていることが魅力です。クレジットカード決済をはじめ、銀行振込、ネットバンク決済、郵便振替、電子マネー、楽天ペイ、LINE Payなど様々な決済方法を選択できます。ユーザーが求める決済方法を導入すれば、離脱されることなく商品を購入しやすくなります。
ただし、無料プランは商品の登録数が100点までです。いきなり費用をかけずに、お試しでECサイトを作成したいケースに適しているでしょう。
Squareオンラインビジネス
画像引用:Square
Squareオンラインビジネスは、アメリカのSquare社が提供するASPです。
実店舗とオンライン販売の連携ができ、1つのシステムで両方の管理ができるため、瞬時に在庫状況を把握できます。さらに、実店舗内での受け取りサービスも導入できます。オンラインで注文した商品を店舗でスムーズに受け渡しできるでしょう。
また、SquareオンラインビジネスはInstagramやFacebookのショッピング連携があります。SNSからの注文を受けられるため、販売経路の拡大にもつながります。
FC2ショッピングカート
画像引用:FC2ショッピングカート
FC2ショッピングカートは、FC2社が提供するASPです。
FC2ショッピングカートは初期費用と月額費用に加えて売上手数料も無料です。ASPを利用すると売上から数%の手数料が引かれるケースがほとんどです。FC2ショッピングカートを利用すると手数料がかからないので、売上が増えても手元に残る金額が減るリスクを軽減できます。
指定の決済事業者のオンライン決済を導入すると売上に応じてキャッシュバックを受けられるため、サイト運営者がお得に感じるサービスも提供されています。
また、FC2ショッピングカートはデジタルコンテンツの販売が可能です。動画、写真、音楽、電子書籍などあらゆる創作コンテンツを販売しやすくなっています。
Ameba Ownd
画像引用:Ameba Ownd
Ameba Owndは、株式会社サイバーエージェントが提供するASPです。
元々ホームページやブログを作成するために作られたサービスですが、BASEと連携することでECサイトを作成できます。サイト内にブログ機能を追加できることが特徴です。日々のニュースやお知らせ、日記などあらゆるコンテンツを発信できます。
また、無料で合計10個までサイト作成が可能です。用途にあわせてサイトの使い分けをしやすくなっています。
出典:無料でホームページやブログを作ろう|Ameba Ownd
オープンソースCMS
続いてオープンソースCMSのおすすめサービスをみていきましょう。
サービス名称 |
特徴 |
WordPress |
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EC-CUBE |
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Magento |
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WordPress
画像引用:WordPress
WordPressはブログから大規模サイトまで幅広いWebサイトを作成できるCMSです。世界中の多くのユーザーから利用されています。
WordPress自体にはEC機能はありませんが、55,000個以上のプラグインが用意されています。「Welcar」「WP-OliveCart」などECに特化したプラグインを利用すれば手軽にECを作成可能
です。
WordPressには標準でブログ機能が用意されています。ブログを活用すると作成した記事を経由したECサイトへのアクセスを期待できます。
世界中の多くのユーザーが利用していることから、インターネット上に多数の情報が公開されているので、不明点が出ても解決しやすいでしょう。
出典:ブログから大規模サイトまで作れるCMS|WordPres
EC-CUBE
画像引用:EC-CUBE
EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースCMSです。ダウンロード版を利用すれば無料でサービスを利用できます。
WordPressと同様にデザインテンプレートや基本機能、プラグインが用意されています。さらに、HTML・CSSを使用すると、オリジナルのカスタマイズが可能です。
また、自社システムと外部ツールとの連携も行えます。ECサイト運営にかかる業務を効率化させられるでしょう。
Magento
画像引用:Adobe Commerce
MagentoはAdobe社が提供するオープンソースCMSです。多言語・多通貨に対応しているため越境ECサイトを構築できます。
Magentoはマーケットプレイスで拡張機能が提供されています。利用者は用途に合うものを選択してECサイトに導入できます。
また、実装パートナーと開発者で構成される大規模コミュニティがあることも魅力です。ECサイト構築で不明点が出た場合は、パートナーの支援を受けられます。
クラウドCMS
続いてクラウドCMSをみていきましょう。
サービス名称 |
特徴 |
Wix |
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Jimdo |
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Wix
画像引用:Wix
Wixは、イスラエルに本社を置く会社が提供するクラウドCMSです。登録ユーザー数が世界2億人を超えており、世界190ヶ国で利用されています。
Wixの特徴は簡単にECサイトを構築できる点です。デザインテンプレートを選択して編集することはもちろん、AIを使った自動作成にも対応しています。複数の質問に回答するだけで、AIが最適なコンテンツを自動生成しサイトを構築できます。
またWixに用意されているECサイトテンプレートは500種類以上です。豊富なテンプレートの中からテーマや商材に合うものを選択できます。
出典:会社情報|Wix
出典:ネットショップ作成|Wix
Jimdo
画像引用:Jimdo
Jimdoは、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが提供するクラウドCMSです。
Jimdoには「AIビルダープラン」「クリエイタープラン」の2種類が用意されており、どちらも無料で使えます。AIビルダープランは、質問に答えるだけでサイトが完成します。クリエイタープランは、自分でテンプレートを選択してサイトの構築が可能です。自社の状況にあわせて制作方法を選択できます。
ただし、無料プランを利用する場合は、商品数が5点までだったり、サポートが受けられなかったりします。制限なしでサービスを利用するなら有料プランへの加入が必要です。
出典:プラン|Jimdo
ECモール
続いてECモールのおすすめサービスを紹介します。
サービス名称 |
特徴 |
Yahoo!ショッピング |
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Qoo10 |
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minne |
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creema |
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Yahoo!ショッピング
画像引用:Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、ヤフー株式会社が運営するECモールです。
国内でも知名度が高いことから集客力に優れている点が特徴です。毎月8,600万人がYahoo! JAPANを利用しています。Yahoo! JAPANのトップページ、検索結果ページ、各種サービスページなどに商品情報を掲載できるため、ユーザーの集客につながります。
Yahoo!ショッピングは登録にかかる初期費用、毎月かかる月額システム利用料と売上ロイヤリティが無料です。そのためリスクなしで店舗を出店できます。
ただし、モール側が開催するキャンペーン費用やストアポイントの原資などを負担しなければなりません。
Qoo10
画像引用:Qoo10
Qoo10は、eBay Japan合同会社が提供するECモールです。ファッションや美容品を中心に様々な商品が販売されています。メインユーザーは女性が76%と高いので、女性向けの商品を販売するケースに適しているモールです。
Qoo10は出店をする際のサポート体制が充実しています。出店準備のオンライン講座から、集客・販売(割引キャンペーンやポイントなど)、配送(物流代行)までサポートを受けられます。
Qoo10は初期費用と月額費用が無料で、販売手数料のみで商品の販売が可能です。ただし、カテゴリー別に販売手数料が異なるので注意が必要です。
minne
画像引用:minne
minneは、GMOペパボ株式会社が提供するハンドメイドのECモールです。
家具や食品、アクセサリーなどの手作り商品、アンティーク・ヴィンテージ商品などを販売できます。さらに、ものづくり技術・手法などを発信する動画、デジタル作品・素材などの販売にも対応しています。
また、様々なものづくり支援にも取り組んでいることも特徴です。例えばminneカレッジでは動画学習や対面レッスンを受けられます。
creema
画像引用:creema
creemaは株式会社クリーマが運営するハンドメイドのECモールです。
creemaの月間利用ユーザー数は2,200万人で、年間160億円の取引が行われています。商品を販売すれば、多くのユーザーに作品を届けられます。
creemaは無在庫販売ができる点が魅力です。手元に商品がなくても注文後に制作できるため、在庫を抱えるリスクを抑えられます。
ECサイトを構築できる無料サービスの選び方
国内外から数多くのECサイトを構築できる無料サービスが提供されています。しかし、数が多いことから自社に合うものを選定できないケースもあるでしょう。
その際は、以下の選び方を意識してみてください。
- ランニングコストは適切か
- 利用したい機能があるか
- カスタマイズの自由度は高いか
- サイト制作に専門知識がいるか
- 立ち上げに時間がかかるか
- 容量の制限があるか
- どのくらいの集客力があるか
- 独自ドメインが使用できるか
ECサイトを無料で作成する際の注意点
ECサイトを無料で作成する際は、様々な注意点があります。トラブルを避けるために注意点を把握しましょう。
完全無料ではない
ECサイトの無料作成サービスは、初期費用や月額費用が無料でも、手数料がかかるケースがあります。さらに、ITインフラを用意する場合はサーバー代やドメイン代などがかかります。
ECサイトを立ち上げる際は、ランニングコストを把握してから導入を検討しましょう。
セキュリティ対策が必要になる
ECサイト作成サービスの中でもオープンソースCMSを利用する際は、セキュリティ対策が必要です。外部にソースコードが公開されているため、脆弱性を狙ったセキュリティリスクがあるからです。万が一、情報漏洩するとECサイトの閉鎖に追い込まれる可能性があります。
ECサイトを作成する際は、システムを最新にバージョンアップ、SSL化(http→https)などの対策を行いましょう。
機能制限がある
無料でECサイトを利用できるサービスは、利用できる機能が制限されている可能性があります。例えば、商品登録数、搭載できる機能、決済方法などで利用できる範囲が定められています。
さらに、提供元企業のサポートを受けられないケースがあり、不明点やトラブルがあった場合は自社で対応しなければなりません。
機能やサポートを制限なく利用したいなら、有料サービスの利用を検討しましょう。
乗り換えが大変である
ECサイトの立ち上げ時期は小規模であっても、運用していると事業が拡大するケースがあります。使用中のサービスでは機能が不十分であれば、他のサービスへの移行を検討することでしょう。
しかし、異なるプラットフォームへの移行は、時間・労力・費用がかかるので思っているよりも大変です。将来的に事業を拡大したいなら、初めから有料サービスの利用を検討してみてください。
ECサイトを構築する流れ
ECサイトを構築する方法によって手順が異なります。
ASP
ASPを利用してECサイトを構築する流れは、以下のとおりです。
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他の構築方法よりも、ECサイト作成にかかる時間が短くなります。
CMS(オープンソース・クラウド)
CMSを利用してECサイトを構築する手順は以下のとおりです。
要件定義ではECサイトの目的や搭載する機能などの洗い出しをします。基本設計・詳細設計ではECサイトの骨格を作成し、開発ではプログラミング言語を使用してサイトを作成していきます。
その後、開発したECサイトが正常に動作するかテストを行って、インターネット上に公開する流れです。
ECモール
ECモールでECサイトを構築する流れは以下のとおりです。
ECモールに出店するには、審査に通過する必要があります。審査に通るように準備を行ってから出店の申請をしましょう。
無料でECサイトを構築する方法を紹介しました
ここまで無料でECサイトを構築する方法を紹介しました。
国内外から数多くのECサイトを作成できる無料サービスが提供されています。コストを抑えられるため、低リスクで商品の販売を開始できます。
しかし、費用がかからない反面、機能の制限があったり、セキュリティ面に不安があったりするでしょう。
無料でECサイトの構築を検討しているなら、本記事を参考にしてみてください。