ネットショップで何を売るべき？売れ筋の商品12選や売れない商品を紹介！

ネットショップの開業を検討している方の中には、何を売るべきか決められず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事ではネットショップで売れ筋の商品12選や売れない商品の特徴、売れないときの対処法などを紹介します。ネットショップを成功に導くためにお役立てください。

なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない！という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

ネットショップでは何を売るかが重要

ネットショップは取り扱い商品によって売上が左右されます。商品が大きな差別化ポイントになるからです。例えば、実店舗であれば「立地がよい」「接客が丁寧」などの要因も売れるかどうかに影響してきます。

実店舗の場合、お店の雰囲気や店員の接客態度など、商品以外にも魅力を伝える要素はありますがネットショップではそうはいきません。消費者は「数多くのネットショップから商品を選べる」状態にあるので、魅力的な商品を取り扱っているかどうかが重要になるのです。

ネットショップで何を売るか決める際の重要なポイント

ネットショップで何を売ればよいのか悩んでいる方も多いでしょう。ここでは売る商品を決める際の重要なポイントを解説します。

コンセプトの明確化

コンセプトを明確にすればネットショップの目的や方向性が定まるので、自然と売る商品は絞り込めてきます。例えば「産地直送の新鮮な魚を食卓に届ける」というコンセプトであれば、冷凍の魚や加工された魚は取り扱わないでしょう。

コンセプトが「とにかく安さにこだわる」であれば、競合ショップよりも安く提供できるかどうかで商品を選定できます。コンセプトを明確にすれば判断基準ができるので、何を売ればよいか迷うことも少なくなるでしょう。

ジャンル選び

ネットショップには、商品が売れやすいジャンルと売れにくいジャンルがあります。事業を継続していくためにも、売れ筋のジャンルから商品を選定しましょう。参考として、ECサイト構築サービス「カラーミーショップ」の人気ジャンルを紹介します。

集計期間：2020年1月1日から12月31日

1. 食品・スイーツ
2. ファッション
3. ファッション小物・雑貨
4. 日用品雑貨・キッチン
5. ドリンク・お酒
6. 美容・コスメ・香水
7. 文具・工具・業務用機器
8. ダイエット・健康・介護
9. サービス
10. おもちゃ・ホビー・ゲーム

参照：カラーミーシップ

後述する「ネットショップで売れ筋の商品12選」とあわせて、商品選定に役立ててください。

商品の調達方法

仕入れて売るのか、オリジナル商品を作って売るのかも重要です。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。

コンセプトに沿ってどの調達方法を選ぶべきか判断するとよいでしょう。

利益率

売る商品を決める上で利益率も重要な要素です。例えば、他社が販売している商品と同じものをより安い価格で提供していたとします。当然、消費者は安く購入できた方が満足度は高いです。しかし利益が出ていなければ、仕入れや広告、人材採用に使える資金も捻出できなくなります。事業を成長させていくためにも、利益率の高い商品を売ることが重要です。

ネットショップで売れ筋の商品12選

ネットショップで売れ筋の商品一覧は以下の通りです。

それぞれの商品について、売れている理由も含めて詳しく解説します。

重くて運びづらい商品

重くて運びづらい商品は自宅まで配送してくれるネットショップで売れやすいです。特に高齢者や自家用車がない方、自転車で買い物に行く機会が多い方のニーズに応えられます。

重くて運びづらい商品の具体例

• 米やペットボトル飲料
• ソファやテーブルなどの家具
• 冷蔵庫や洗濯機などの大型家電
• ダンベルやエアロバイクなどのフィットネス器具
• 大型の植木鉢、庭石などのガーデニング用品

生活に必要な日用品

日常生活に欠かせないアイテムはネットショップで売れやすいです。消耗品なので、まとめ買いとの相性もよいです。一定額以上の購入金額で送料無料の特典をつけることでまとめ買いを促進できます。ショップ側は顧客単価を高められ、消費者は割安で購入することが可能です。

生活に必要な日用品の具体例

• 洗濯用洗剤や柔軟剤
• シャンプーなどのヘアケア用品
• ティッシュやトイレットペーパー
• おむつや缶ミルクなどのベビー用品

定期的に購入する必要がある商品

定期的に購入する必要がある商品は、定期購入コースを設定することで販売を促進できます。買い忘れを防げたり、定期購入でディスカウントされたりするので、人気を集めています。

定期的に購入する必要がある商品の具体例

• 水や米などの食料品
• ペットフード
• 使い捨てコンタクトレンズ
• 青汁やサプリメントなどの健康食品

低価格で販売できる商品

実店舗よりも安い商品は売れやすいです。価格は商品を購入する際の重要な判断材料なのはいうまでもないでしょう。ネットショップのメリットは店舗の家賃や接客スタッフの人件費がかからない点。経費を抑えることで販売価格も安価に設定できます。また、キャンペーンや割引などでまとめ買いを促進すれば、顧客単価を高めることも可能です。

低価格で販売できる商品の具体例

• 酒
• 生活雑貨
• 書籍やDVD
• 業務用の食料品

日本未入荷商品

日本では手に入らない商品は希少価値が高いのでネットで売れやすいです。「日本未発売」や「海外限定品」のようなキャッチコピーが使えるため、消費者の購買意欲を高められます。「他の人がもっていない」商品に魅力を感じる消費者は多いので、ニーズに応えられる商品を売れば売上アップを目指せます。

日本未入荷商品の具体例

• 日本未出店の有名ブランドアイテム
• スナックの海外限定フレーバー
• 海外で人気の健康食品やサプリメント

流行りの商品

テレビやネット、SNSで注目を集めている商品は売れやすいです。流行っているのはそれだけ需要があるということ。また、メディアが取り上げる機会が多いため「無料で宣伝できる」点も売れやすい理由です。ただ、流行りの商品だけを取り扱うと、ブームが去ったときに売上を確保しづらくなります。取り扱うジャンルに関連性のある流行りの商品を売るとよいでしょう。

流行りの商品の具体例

• スマートウォッチ
• AR/VRゲーム機器
• 有名人が愛用している服やアクセサリー
• 人気アニメやマンガなどのキャラクターグッズ

プレゼント用の商品

ネットでプレゼント用の商品が売れやすいのは、購入から発送までを1度の手続きで簡単にできるからです。ギフト発送に対応していない実店舗で購入した場合、梱包する作業が必要だったり、送料がかかったりすることもあります。忙しくてプレゼントを買いに行く時間がない方に人気があります。

プレゼント用の商品の具体例

• カタログギフト
• 花束や観葉植物
• 名入れができる商品
• ネックレスや指輪などのアクセサリー

対面で買いづらい商品

ネットショップでは店員と接触することなく商品を購入できるため、対面で買いづらい商品が売れやすいです。また、配達スタッフにも荷物の中身を知られないこともネットで売れやすい理由です。消費者が抱える「コンプレックスを解消したい」というニーズに応えられます。

対面で買いづらい商品の具体例

• 育毛剤
• 脱毛器
• 生理用品
• ダイエット用品

限定販売された商品

店舗や場所、期間などが限定されている商品は売れやすいです。限定品は希少価値が高いため消費者の購買意欲が高い傾向があります。例えば、現地でしか販売されていないコンサートグッズやイベントグッズなどは、定価よりも高値で取引されるケースも多いです。

限定販売された商品の具体例

• 地域限定のお菓子
• コラボレーション商品
• イベント限定グッズ
• 季節限定の商品

コレクター商品

コレクター商品は取り扱っている競合や市場に流通している数が少ないため売れやすいです。万人受けする商品ではなかったとしても、一部の愛好家をターゲットに絞ってネットショップを運営すれば固定客を獲得できるでしょう。

コレクター商品の具体例

• 限定版フィギュア
• レアなトレーディングカード
• ヴィンテージ時計やアンティーク家具
• 昔のレトロゲーム機器やゲームソフト

専門店が扱う商品

専門店が扱う商品は価格競争が起こりにくいため売れやすいです。1つのカテゴリーに特化しているので、品揃えが豊富で「何でも揃う」点もリピーターを獲得しやすい理由といえます。

専門店が扱う商品の具体例

• 専門家向けの書籍
• プロ用のカメラや撮影機材
• 料理人用の包丁や調理器具
• ワインやウイスキーなどの高級酒類

オリジナリティのある商品

オリジナリティのある商品は他のネットショップと差別化できるため売れやすいです。「世界に1つしかない」「ほかの人と被らない」といったオリジナリティに魅力を感じる消費者のニーズに応えていけば、根強いファンを作ることも可能です。

オリジナリティのある商品の具体例

• ハンドメイド作品
• オーダーメイド商品
• 珍しい素材を使ったアクセサリー
• ユニークなデザインのファッションアイテム

ネット販売に向いてない商品

売れ筋の商品だけでなく、ネット販売に向いてない商品も知っておきましょう。ショップ運営に失敗するリスクを下げることが可能です。

賞味期限が残りわずかな商品

賞味期限が迫っている商品は売れ行きが悪くなります。食品や飲料などの場合、賞味期限が過ぎてしまうと価値が大幅に低下してしまいます。売れ残ると損失になってしまうので、セールやキャンペーンを実施して割安で販売するとよいでしょう。

実店舗でも安価に入手できる商品

スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでも安価に手に入る商品はネットでは売れにくい傾向があります。わざわざネットで買わなくてもよいからです。また、実店舗より価格が安かったとしても、送料を含めるとトータルで割高になると売れづらくなります。どこでも買える商品は差別化するのが難しいため、安く仕入れられて安く販売できる場合を除き、取り扱わない方が賢明です。

検索上位に表示されない商品

検索結果で上位に表示されない商品は、ショップページにアクセスしてもらえないため売れにくい傾向があります。例えば、ノーブランドのアパレル商品は競合が多く、消費者の目にとまる機会も少ないでしょう。商品の特徴を洗い出し、消費者が魅力を感じるキーワードを見つけることが効果的です。また、ショップ名で検索されるように、コンセプト設計を見直したり、ブランディングに注力したりすることも大事です。

ネットショップで売るものがない場合のヒント

ここまで読んで売る商品を見つけられていない方に向けて、売る商品を決めるヒントを紹介します。

素直に人気商品を扱う

手っ取り早いのは人気商品を扱うことです。人気商品はAmazonや楽天市場などのランキングで把握できます。食品やファッション、インテリアなどのジャンルごとに売れている商品をチェックすることが可能です。中国で製造されている商品は中国の大手ECマーケット「AliExpress（アリエクスプレス）」で比較的安価で仕入れられます。

おすすめの仕入れ先について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事：ネットショップで開業する際のおすすめ仕入れ先は？おすすめサイトや失敗しないポイントを解説！

ニッチな商品に特化する

ニッチな商品に特化することで、競合他社との差別化を図れます。競合が少ないため価格競争に陥る事態も避けることが可能です。ニッチな分野に特化するには、ターゲット層の絞り込みが重要です。以下のように、ジャンルや性別、属性などの観点でターゲットを明確にします。

• 妊娠中の女性向けアパレル
• 身長180cm以上の男性向けスーツ
• トイカッププードル専門のペット用品

ニッチ市場に特化すれば、熱心なファンやロイヤリティの高い顧客を獲得できる可能性が高まります。リピート購入でLTV（顧客生涯価値）を高めることも可能です。

好きなジャンルの商品を扱う

好きなジャンルの商品を扱うことで、知識や経験を活かしてネットショップを運営できます。専門的な知識がなかったとしても、好きなので情報収集も苦になりにくいのが特徴です。また、商品に対する情熱を顧客に伝えられるので、共感や信頼も得られるでしょう。好きなジャンルで勝負することは、ネットショップを長く続けていくための秘訣でもあります。

ハンドメイド商品を売る

アクセサリーやマスクカバーなどの手作り商品を販売する方法もあります。実店舗では販売場所の確保が難しいハンドメイド商品ですが、ネットでは個人が手軽にネットショップを開業することが可能です。ハンドメイド商品にも様々な種類があるので、メルカリで「SOLD」で絞り込んで、どのような商品が売れているかチェックしてみましょう。

デジタルコンテンツを売る

自分の経験や知識、ノウハウなどを動画やPDFなどの形でデジタルコンテンツとして販売する方法です。デジタルコンテンツには以下のようなものがあります。

• マーケティング術
• 動画編集マニュアル
• 営業トークマニュアル

デジタルコンテンツは仕入れが必要ないため利益率が高いのが魅力です。売価がほぼ粗利になるので売れるコンテンツを作成すれば、少ない労力で利益を獲得できます。

ネットショップで商品が売れないときの対処法

売れやすい商品を販売しているのに、売れないケースもあるでしょう。ここでは、売れないときの対処法を解説します。

商品が売れない理由を考える

まずは売れない理由を考えてみましょう。理由は様々ですが主に以下のような要因が考えられます。

• ターゲット顧客のニーズを満たせていない
• 競合他社との差別化が不十分である

極端な例ですが、魚屋が肉を販売しても売れる可能性は低いでしょう。魚屋のターゲットは魚を食べたいと思っている層だからです。精肉店よりも低価格で販売していたとしても、お店のコンセプトがわからなくなり、顧客は混乱してしまいます。

また、差別化できていなければ、顧客は「どこで買っても同じ」と思ってしまい、リピート購入につなげられません。売ることばかりを考えるのではなく、まずは売れない理由を深掘りしてみましょう。

商品を売るためにすべきこと

売れない理由を考えたあとは、売るために何をすべきかを検討しましょう。ターゲット層のニーズを満たせていないのであれば、ターゲットを明確にすることから始めます。競合他社を参考にしながら取り扱う商品を決めましょう。また、差別化できていないのであれば、類似のネットショップと比較して、どこで強みを発揮できるのか考えます。価格や商品数、配送日数など様々な観点で比べてみましょう。

ネットショップを改善する方法や手順を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事：ECサイトの改善策10選！成功事例や改善のステップも解説

売れ筋の商品を販売してネットショップの売上を伸ばそう

ネットショップで売れ筋の商品やネット販売に向いてない商品などを紹介しました。ネットショップの売上を伸ばすには、売れ筋の商品を販売することが重要です。売れるはずの商品を取り扱っているにもかかわらず、売れない場合は原因があるはずです。コンセプトやターゲットは明確か、競合他社との差別化はできているかなどの観点でチェックしてみてください。

なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない！という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。