ECサイトに活用できるWeb広告7選|成果を高めるポイントも紹介
ECサイトを運用しており、売上アップのためにWeb広告の活用を検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事ではECサイトに活用できるWeb広告や、成果を高めるポイントを紹介します。ECサイトの売上アップに本記事をお役立てください。
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ECサイトに活用できるWeb広告7選
Web広告とは、認知拡大や集客などを目的にインターネット上に掲載される広告のことです。ここではECサイトで活用される主要なWeb広告7種類を紹介します。
リスティング広告
画像引用:Google
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動してGoogleやYahoo!などの検索結果に表示される広告です。
上記画像のようにキーワード検索した際に、上部または下部に表示されます。
リスティング広告を出稿すると自然検索(広告以外の検索結果の枠)よりも上部に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく短期間で効果を得られやすいのが特徴です。
リスティング広告はあらかじめキーワードを指定して出稿します。事前に設定したキーワードを検索したユーザーに対して広告が表示されるため、商材に関心のあるユーザーをターゲットにしてECサイトに誘導しやすい点が魅力です。
その一方でリスティング広告はキーワードに連動して広告が表示されるため、潜在層へのアプローチに向いていません。さらに広告の効果を最大化させるには、細かい調整・改善が必要になります。
メリット |
・検索結果の上部に表示できる ・短期間で効果がでやすい ・低予算で始められる |
デメリット |
・潜在層へのアプローチがしづらい ・細かい調整・改善が必要になる ・広告を避けるユーザーがいる |
リマーケティング広告
リマーケティング広告とは、過去にWebサイトに訪問したことがあるユーザーに対して、広告を出稿して再訪問を促す手法です。ECサイトに訪れたが購入に至らなかったり、購入履歴があったりするユーザーをターゲットにします。
ユーザーは最低でも一度はECサイトに訪れているため、リマーケティング広告は新規ユーザーがターゲットの広告よりも成約率が高くなりやすいのが特徴です。
またリマーケティング広告は、適度にアプローチすることで、ユーザーのニーズが喚起されたタイミングで訴求が可能です。そのためITツールやシステムなど、検討期間が長い商材に利用するのが適しています。
ただしリマーケティング広告はユーザーに対して何度も同じ広告を表示するので、不快に思われる恐れがあります。さらにユーザーに自社サイトに訪問してもらわなければならず、広告を配信するためにはデータの蓄積が必要です。流入が少ないECサイトの場合は、配信対象リストが溜まるまでに時間がかかります。
メリット |
・見込み客に再アプローチをかけられる ・成約率が高い ・CPA(成約1件あたりの広告費)を抑えやすい ・検討期間が長い商材に向いている |
デメリット |
・検討期間が短い商材には向いていない ・ユーザーに不快に思われる可能性がある ・広告を配信するにはデータの蓄積が必要になる ・新規顧客にアプローチできない |
Googleショッピング広告
画像引用:Google
Googleショッピング広告は、上記画像のようにキーワード検索画面に画像とテキストで表示される広告です。リスティング広告と同様にユーザーが商品に関連するキーワードを検索した際に、広告が表示されます。Googleショッピング広告は商品情報をもとに、関連性の高い検索キーワードに対して広告が表示されるので、利用者はキーワード登録が不要です。
広告が表示される場所は、リスティング広告よりも上位です。加えて画像で訴求できるため、ユーザーの目に留まりやすく多くの流入を見込めます。
また、Googleショッピング広告には無料掲載枠も存在します。無料掲載枠を活用すれば予算をかけずに広告を出稿できるため、広告予算を抑えられやすいでしょう。
ただしGoogleショッピング広告は、キーワード単位の細かい入札調整ができないのがデメリットです。広告の出稿には商品フィード(商品情報のデータファイル)が必要であり、設定に手間がかかります。
メリット |
・画像や価格で訴求できる ・検索結果の上部に表示される ・キーワード登録が不要 ・商品ページにアクセスを増やしやすい ・広告予算を抑えられやすい |
デメリット |
・キーワード単位の入札調整ができない ・設定に手間がかかる |
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、広告がクリックされ成果が発生した際に報酬が発生する成果報酬型の広告です。アフィリエイト広告は個人や企業が運営するブログやSNSなどで主に掲載されます。
商材購入や申し込みなどの成果が発生しなければ支払いは発生しないため、無駄な広告費を削減しながら低リスクで始められるのが魅力です。
集客力に優れたアフィリエイターに自社の商材を紹介してもらえれば、自力で集客を行わなくても認知拡大や売上アップが見込めるでしょう。
ただしアフィリエイト広告の掲載は、アフィリエイターに選ばれて初めて行えるため、必ずしも広告を掲載できるわけではないことに注意が必要です。広告を利用する際は、アフィリエイターと広告主をつなぐ「ASP」を利用するケースが多くあります。その場合、ASPに支払う固定費が発生するので把握しておきましょう。
メリット |
・費用対効果が高い ・無駄な広告費を削減できる ・アフィリエイターの影響力を活用できる |
デメリット |
・広告の掲載はアフィリエイター次第である ・固定費がかかる ・効果が出るまでに時間がかかる |
SNS広告
SNS広告はFacebook、Instagram、TikTokなどのSNSに出稿する広告です。出稿場所は各SNSによって異なり、例えばInstagramではタイムラインやストーリーズなどに広告を出稿できます。画像や動画を使用して商材を訴求できるため、ユーザーの興味をひきやすくなるでしょう。
SNS広告を利用する際は、年齢、性別、勤務先、趣味など細かいターゲティングが可能です。ターゲットを詳細に絞り込むと、ピンポイントで商材を訴求できます。
SNS広告はユーザー同士の拡散を期待できることが特徴です。広告をユーザーに拡散してもらえると、広告主だけでは届かない層にアプローチできる場合もあります。
またユーザーからのコメントに返信すると、双方向のコミュニケーションが可能です。SNS広告のコメントを通して質問に回答したり、生の声を聞いて商材を改善したりすれば、信頼の向上・ファンの獲得につながります。
ただしSNS広告は拡散性が高く、配信内容によっては炎上リスクがあります。SNSによってユーザー属性が異なるため、広告を配信する際はSNS選びが肝心です。
メリット |
・拡散性が高い ・画像や動画で商材を訴求できる ・双方向のコミュニケーションが取れる ・細かいターゲット設定ができる |
デメリット |
・広告の内容によって炎上リスクがある ・ターゲットにあわせてSNSを選定する |
メールマガジン広告
メールマガジン(メルマガ)広告は、すでに一定数の読者がいるメルマガを利用する広告です。メルマガ媒体の影響力を借りられるため、広告の即効性があり効果を高めやすいでしょう。
メルマガ広告は既存のメールマガジンに自社の商品・サービスを掲載してもらいます。既存のメルマガ配信リストを活用するため、自社で広告の配信リストを用意する必要はありません。自社がアプローチできない層に対して商材の訴求ができます。
さらに、広告の配信にキーワード選定や入札が不要です。リスティング広告やSNS広告などとは異なり、広告設定をする手間がかかりません。
ただし、配信できる媒体が少なかったり、顧客からのアクションがなければ広告配信先のリード情報を入手できなかったりします。
メリット |
・広告配信リストの準備が不要 ・自社がアプローチできない層に商材を訴求できる ・キーワード選定・入札が不要 ・即効性が高い |
デメリット |
・配信媒体が少ない ・広告配信先のリード情報を入手しづらい |
記事広告
画像引用:東洋経済オンライン
記事広告は、他社のWebサイト内の記事で、自社の商品・サービスを紹介してもらう広告手法です。タイアップ広告とも呼ばれています。
記事広告は、他社のWebサイトの影響力を借りられるのが特徴です。PV数が多く集客力のあるWebサイトを選ぶことができれば、商材の認知度が低くてもある程度の認知を得られるでしょう。
配信先のWebサイトから客観的な視点で記事を作成してもらえるため、読者の信頼や理解を得やすくなります。掲載されるメディアによりますが、SEO(検索エンジン最適化)の効果も期待できます。記事が検索結果の上位に表示されれば、長期的に安定した流入を見込めます。
ただし記事の作成に手間がかかったり、広告の掲載に時間がかかったりするので注意が必要です。
メリット |
・掲載メディアの影響力を借りられる ・読者の信頼、理解を得やすい ・SEO効果を期待できる |
デメリット |
・記事の作成に手間がかかる ・広告の掲載に時間がかかる |
ECサイトのWeb広告予算の割合・決め方
ECサイトの一般的な広告費率は、売上の20〜30%です。単品通販の場合は、売上の50%を超えるケースもあります。Web広告予算を決める際は、どのくらいの売上を上げたいのかを明確にしてから決めましょう。
また、Web広告予算の算出方法は、目的によって異なります。
【アクセスを増やす場合】 目標とする訪問顧客数×クリック単価=広告予算
【売上アップさせる場合】 目標売上÷平均購入単価=目標購入件数 目標購入件数×購入1件にかけられる上限コスト=広告予算 |
自社の目的にあわせて広告予算を算出してみてください。
ECサイトのWeb広告の成果を高めるポイント
ECサイトにWeb広告を利用する際は、ただ配信するだけでは効果が得られません。工夫することで、Web広告の成果を高められます。
効果指標を明確にする
Web広告を利用する際は、測定する指標を決めなければ配信後の効果測定ができません。
効果指標は広告の目的によって異なるので、以下を参考に設定しましょう。
認知 |
インプレッション数 |
広告が表示された回数 |
インプレッション単価 |
広告の表示回数に応じて発生する費用。 1,000インプレッションあたりの単価を指す。 |
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リーチ |
広告を閲覧したユーザー数 |
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誘導 |
クリック数 |
広告がクリックされた回数 |
クリック率 |
広告の表示回数に対するクリック数 |
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クリック単価 |
1クリックあたりの費用 |
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獲得 |
コンバージョン数 |
成約につながった数 |
コンバージョン率 |
訪問ユーザーに対するコンバージョン数 |
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コンバージョン単価 |
1件のコンバージョンにかかった費用 |
ターゲットごとに使い分ける
Web広告はそれぞれに特徴があるため、ターゲットごとに適した方法を使い分ける必要があります。ターゲットに適したものを選択すると、訴求力が高まるので広告効果を最大化できるでしょう。
Web広告ごとの適しているケースは以下のとおりです。
Web広告の種類 |
適している場合 |
リスティング広告 |
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リマーケティング広告 |
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Googleショッピング広告 |
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アフィリエイト広告 |
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SNS広告 |
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メールマガジン広告 |
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記事広告 |
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自社での活用目的を明確にしてから、利用するWeb広告を選定してください。
商品に適した広告クリエイティブを作成する
広告クリエイティブとは、広告用に作成された成果物のことで、LPやバナーなどを指します。広告クリエイティブが成果に直結するため、ユーザーに興味を持ってもらえるような魅力的なものを作成しましょう。
具体的には自社商品の強みをアピールしたり、商品イメージにあうクリエイティブを色で作成したりするのが効果的です。
事前にテストを行う
Web広告を利用する際は、初めから完璧な広告を出稿するのは困難です。同じ内容の広告でも見せ方によって印象が変わるため、成果に大きく影響します。テストをしながら、効果が出る広告を模索していきましょう。
テストをする際は、2パターン用意してどちらの効果が高いかを検証する「ABテスト」がよく活用されます。いくつかの広告パターンを作成して、ABテストを行って最適化しましょう。
効果測定をする
Web広告は出稿して終わりではありません。配信データを分析しながら、改善を繰り返すことで成果が出やすくなります。Web広告は出稿すると、アクセス数やクリック数などのデータをリアルタイムで確認できます。広告のボトルネックを発見して、改善を行いましょう。
関連記事:ECサイトの改善策10選!成功事例や改善のステップも解説
プロに依頼する
Web広告を活用する際は、広告の設定やデータ分析など専門知識が必要です。自社に専門知識を持つ人材がいない場合は、ECコンサル会社に依頼するのも1つの方法です。ECコンサル会社に任せると自社の目的やターゲットなどから、最適なWeb広告を選んで配信してもらえます。自社で運用するよりも効果が出やすく、ECサイトの売上アップを実現できるでしょう。
関連記事:ECコンサルティングのメリットや費用相場を解説!失敗しない選び方も
ECサイトのWeb広告について紹介しました
ここまで、ECサイトで利用できるWeb広告や成果を高めるポイントなどを紹介しました。Web広告には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。自社の商材やターゲット、目的などに応じて適したものを選定することで効果を高められます。本記事を参考に、ECサイトにWeb広告を活用してみてください。
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