Square(スクエア)とは?ネットショップ導入事例や機能を紹介
シンプルなデザインが特徴の決済システムSquare(スクエア)。ネットショップを利用している方のなかには、Square(スクエア)の活用を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、具体的な機能や実装の仕方がわからず、困っている方も多いと思います。
今回の記事ではSquea(スクエア)の機能や特徴、使い方を詳しく紹介します。効率の良いネットショップ運営の参考にしていただければと思います。
なお、ECサイト制作のツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。
Square(スクエア)とは
Squea(スクエア)とは米国企業の「Block※旧名:Square, Inc.」と「三井住友カード」が提携して提供している、決済代行サービスのことです。シンプルで先進的なデザインの決済端末と、業界最安値の決済手数料で注目を集めています。
Squeaの特徴は、初期費用が必要なのは実店舗で利用する端末代だけなので、ネットショップの利用であれば初期費用無料で始められる点です。ここではSqueaの特徴について、見ていきましょう。
実店舗との在庫連携も可能
タブレットやスマートフォンで使える無料の「Square POSレジ」を利用することで、ネットショップと実店舗の一元管理が可能です。
実店舗で商品が売れた場合、ネットショップの在庫もリアルタイムで連動。注文を受けたのに在庫切れだったということもありません。またショップデザインも自由にカスタマイズできるので、実店舗のイメージやブランドを損なうことのないネットショップを作成できるでしょう。
Squareのサービスの種類
Squareは、月額無料で利用できる決済システムであるSquareサービスのほか、下記のようなサービスがあります。
- Square オンラインビジネス
- Square 予約
Squareはお店専用の予約サイトが無料で作成できるサービスです。Square予約はSNSと連携させることで直接予約ができたり、無連絡キャンセルを防げたりする機能もあり、導入することでスムーズな予約対応が可能になります。
Squareオンラインビジネスとは、無料でネットショップが作成できるサービスです。商品の送付状を印刷したり、ギフトカードを発行したりする機能があるのでネットショップ運営にかかわる手間や事務を自動化出来てスムーズな運営が可能です。
Squareオンラインビジネスの特徴
- ユーザーにとって使いやすいUI
- サイト開設に便利ツールが揃っている
- モバイル用のサイトも簡単に作成できる
ユーザーにとって使いやすいUI
Squareオンラインビジネスで作成したネットショップは、操作性がよいことが特徴です。ユーザーはアプリを使う感覚で、商品の検索から支払までを済ませられます。PCはもちろん買い物の全てをスマートフォンで簡潔できるサイトを作成できるので、スマホユーザーを逃すこともありません。
ネットショップの利用者の多くがスマホからなので、使いやすいネットショップを作成することで、売上アップも期待できるでしょう。
サイト開設に便利ツールが揃っている
商品マスタの作成やネットショップの開設にいたるまで、あらゆる作業を自動化できる各種ツールが揃っています。
例えば、まだネットショップ開設の準備が出来ていない方には、リンク決済というツールがおすすめ。ショップが無くても決済手段のリンクをユーザーと共有することで、簡単に決済ができます。決済リンクや購入ボタン、QRコードなどさまざまな決済手段から自由に選べ、SNSやLine・お持ちのウェブサイトなどで決済方法を共有できます。
モバイル用のサイトも簡単に設定できる
Squareオンラインビジネスでは選べるショップデザインが豊富なので、モバイル用サイト構築からショップ公開までの流れを、数分で行えます。ストアのデザインは好みに合わせて色やフォント、画像などをアレンジして効果的なブランディングが可能。またSquare フォトスタジオアプリを使えば、iPhoneで高画質な写真撮影ができるでしょう。
Squareオンラインビジネスの機能
無料でネットショップ作成ができるSquareオンラインビジネスには、下記のような特徴があります。
- 実店舗とネットショップの売上や在庫データをリアルタイムに同期できる
- 幅広い決済手段に対応
- SNSを活用した注文受付に対応
- Squareギフトカードが発行できる
- 特定の商品を顧客にアピールできる
- セールの広告を自動設定できる
- 送り状の印刷で発送コスト節約ができる
実店舗とのネットショップの売上や在庫データを同期できる
Square オンラインビジネスとSquare POSレジを連携させることで、オンライン販売と実店舗での販売を一元的に管理できます。それによって、SNSやモバイルなど、さまざまな販路の販売・在庫状況をリアルタイムに把握できます。
幅広い決済手段に対応
Square Pay、Apple Pay、ギフトカードなどさまざまな決済方法が選べます。そのためユーザーの利便性を向上してくれるでしょう。またクレジットカードもVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club 、Discoverの6ブランド利用できます。
※Square Pay:顧客の支払い情報を保存できるサービス。 ユーザーがSquare Payを選択すると、今後Square オンラインビジネスの「お会計リンク」で注文を行う際、保存した情報の再利用が可能。
SNSを活用した注文受付に対応
「Square オンラインチェックアウト」を利用すれば、SNSで注文受付ができます。寄付、定期購入にも対応しているので、あらゆる商材に対応出来る点も特徴です。費用は決済手数料のみで、初期費用、月額利用料はかかりません。
Squareギフトカードが発行できる
ギフトカードはショップで利用できるデジタル仕様のカードで、プレゼントに使ったり遠方の方への贈り物に使えます。
また、実店舗で使えるギフトカードの発行も可能です。好きなデザインのカードを発行できるので、ショップのブランディングにも役立ちます。
特定の商品を顧客にアピールできる
効果的なマーケティングを行えることも、Squareオンラインビジネスの特徴です。新商品や人気商品、セール商品など、特定の商品をアピールするセクションをページに設けて、ユーザーの関心を集められます。特定の商品をアピールできれば戦略的な販売マーケティングが行えるので、過剰在庫の解消や売上増加に役立つでしょう。
セールの広告を自動設定できる
期間限定セールや、商品値下げ、ディスカウントなどのイベントを自動で開催する設定が可能。またイベントの日程が近くなると、バナーやポップアップで開催日を知らせることもできます。ユーザーからの関心を集めることができるので、効果的なセールを行えるようになるでしょう。
送り状の印刷で発送コスト節約ができる
Squareオンラインビジネスでは、発送や店舗受け取り、デリバリーを活用することでコスト節約が可能です。発送では送り状の作成や印刷をSquareオンラインビジネスのデータを活用して簡単に行えるので、発送にかかわる時間を短縮できます。また店舗での受け取りや、自社でのデリバリーなどの受け渡し方法を追加することで、お客様の利便性向上も実現可能です。
料金について
プランによって利用できる機能が違うので、ショップの規模などに応じて選ぶと良いでしょう。Squareオンラインビジネスでは、下記の3つのプランがあります。
フリー |
プラス |
プレミアム |
|
月額料金 |
0円 |
3,375円 |
9,180円 |
決済手数料 |
3.6% |
3.6% |
3.3% |
主な機能 |
|
|
|
※1 飲食店などでスマホやタブレットで、テーブルから店内注文を行うシステム
月額無料のフリープランではネットショップの開設・運用に必要な基本的な機能を備えています。ネットショップ運営には欠かせないSEO対策ツールや、SNSとの連携も可能です。
プラスプランではフリーの全機能に加えて、カスタムドメインへの接続や、カスタムフォントのアップロード、カスタムウィジェットを埋め込む機能など、細かいカスタマイズが利用可能。また、Squareの社名や広告をサイトで非表示にするなど拡張機能も豊富です。
他にも、3タップでできる再注文や、ユーザーに合わせたおすすめ・限定オファー、特典ステータスなど、一人ひとりに合わせた注文プロセスを提供してくれています。また時間を限定した商品や、値下げのスケジューリングができるなど、詳細な商品設定もできるでしょう。
さらに、プレミアムプランでは、プラスの全機能に加えて決済手数料が3.3%と低い設定になっています。
Squareオンラインビジネスの設定方法
Squareオンラインビジネスを利用するための設定方法は、次の通りです。
- Squareに登録
- ショップの設定
- オンラインショップのデザイン作成
- 商品の登録
- プレビューして確認
- 発送対象地域と送料を設定する方法
それぞれの登録方法について、詳しく解説していきます。
Squareに登録
Squareオンラインビジネスを利用するには、Squareに登録する必要があります。Squareオンラインビジネスにアクセスをして、「ネットショップを無料開設」クリック。メールアドレス・パスワード・国を入力し、次へ進みます。
法人・個人の事業形態に続き、個人情報、受取口座などを登録。その後Squareリーダー注文の有無を選び、画像選択の画面になるとアカウント作成は終了です。
ショップの設定
「オンラインビジネス」を選択して、小売業やサービス業などの業種を選択。次にオンラインで販売する内容と、エクスペリエンスを選択します。画像の選択になれば完了で、チュートリアルを見ることもできるので初めての方は確認しましょう。
オンラインショップのデザイン作成
「今すぐデザインする」をクリックして、指示に従いロゴの設定・サイトの色・フォントの設定・スタイルを設定。ヘッダーやフッター、バナーなどのカスタマイズを行って、サイトデザインを作成します。独自ドメインを利用することもできますが、有料プランへの加入が必要です。
商品の登録
サイトのデザインが作成できたら、販売する商品を登録します。「商品を作る」をクリックして、商品の種類・商品のタイトル・商品価格・説明・画像を選択していきます。またここで「他のオプション」をクリックすると、SEO対策より高度な設定が可能。他にも表示/非表示から詳細な商品の掲載方法を選択できます。
- 表示➜一般公開
- 非表示➜限定公開
- 利用可能➜利用不可
入力後、「保存」をクリックして終了です。
プレビューして確認
商品の登録が終わったら、「Get Early Access」をクリックしてプレビューを確認しましょう。確認して問題なければ、「公開」をクリックします。
発送対象地域と送料を設定する方法
ネットショップ運営に大切な発送対象地域と、送料を設定する方法を紹介します。「発送」から「発送先住所」をクリックして、対象地域を追加します。送料を設定する場合は「送料を追加」をクリック。
下記の項目を設定します。
- 名前
- プロファイルの種類
- 配送先
- 送料
- 一律料金
- 送料無料
- 重量制
- 総額制
- 品数制
設定後に保存すれば、設定の完了です。
Squareのオンラインショップの評判
ここまで説明してきたように、Squareはとても便利な機能を備えています。ここではSquareオンラインショップの評判を紹介していきます。
Squareのオンラインショップの良い評判
- 決済手数料が安い
- 売上金が最短で翌営業日に入金してもらえる
- 振込手数料・入金申請が不要
- 開設が簡単
- 無料で始められる
Squareのオンラインショップの悪い評判
Squareの悪い評判には、他のオンラインショップと比べると認知度が低いことがあります。Squareは2020年10月から日本での提供を開始したサービスなので、口コミもそこまで多くなく実際に使ってみるまでイメージが沸きにくいのがデメリットと言えるでしょう。
ECサイト導入事例
多くのショップがSquareを導入して成功しています。ここでは実際にSquareを導入している事例を紹介していきます。
ショップ名称 |
特徴 |
さんぱち食堂 |
Squareの利用でオンライン受注の手間を削減、 全国のユーザーに対応できるようになった |
Makers’ Base Tokyo |
コロナをきっかけにSquareオンラインを開始、売上アップに成功 |
美肌室ソラ |
Square オンラインビジネスで売上アップと、店舗との一元管理に成功 |
さんぱち食堂
画像引用:さんぱち食堂
東京都世田谷区にあるフランス料理店のさんぱち食堂さんは、コロナウィルスの拡大をきっかけにオンラインでの受付も開始。そのために利用したのが、全国から事前決済を受け付けられるSquareのオンラインショップでした。メールでのやり取りに比べると注文を受け付ける手間が大幅に短縮され、さらに手数料が安いので売上金の多くを手元に残すことが出来ました。
Squareのオンラインショップを始めたことで、これまで世田谷区周辺の来店客が中心だった客層が、全国に拡大。北海道や九州に住んでいるお客様から注文が入るようになったり、また営業時間を問わず注文が入るなど、良い効果が生まれています。
Makers’ Base Tokyo
画像引用:DOT PET SHOP
東京都にあるMakers’ Base Tokyoは、会員制のシェア工房。コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、ペットのお気に入りの写真で、がま口などの小物をオーダーメイドで作れるサービスを開始しました。Squareオンラインビジネスや、Square請求書など複数のSquareサービスを組み合わせて活用することで、オンラインストアの売上アップに成功しました。
美肌室ソラ
画像引用:美肌室ソラ
美肌室ソラは原宿にある、フェイシャルトリートメントの専門店。店舗での施術のほか、スキンケア商品の販売も行っており、元々はメールやSNSでの注文を受付していました。Square オンラインビジネスを使ってネット注文を始めたところ、全国から注文が入るようになりました。また店舗との売上管理も簡単になり、ショップ運営に役立っています。
Squareオンラインビジネスのよくある質問
これからSquareオンラインビジネスを使ってネットショップの開設を検討している方の中には、不明点もあるのではないでしょうか。ここではSquareオンラインビジネスについて、よくある質問を紹介していきます。
オンラインストアを活用して、SNSでも販売できますか?
Square オンラインビジネスの連携サービスを利用することで、自社のネットショップをSNSに接続できます。InstagramやFacebookのショッピング機能と連携させることで、顧客層の開拓が期待できるでしょう。
他社で作成したネットショップを、Square オンラインビジネスに移行できますか?
可能です。導入ガイドを準備してくれているので、手続き面でも安心です。またヘルプセンターや加盟店コミュニティなどのサポートもあるため、安心して移行できるでしょう。
どのような種類のネットショップを作成できますか?
Squareオンラインビジネスでは、あらゆる業種に合わせたネットショップを作成できます。ショップデザインのテンプレートは豊富にあり、自社のイメージに合わせて細かくカスタマイズできます。モバイルサイトにも対応しているので、スマホユーザーを取り込むこともできるでしょう。
またSquareフォトスタジオというアプリを利用すれば、iPhoneでも高画質の写真撮影が可能。 鮮明な商品写真でユーザーからの注目度をあげられるでしょう。
Square オンラインビジネスはPCI DSSに準拠していますか?
Squareオンラインビジネスのカード決済は、PCI DSSのレベル1に準拠しています。
無料でWebホスティングを利用できますか?
無料で利用できます。また、常時SSL対応しているので、事業者がSSLサーバー証明書を取得する必要はありません。暗号化を行うことで商品や顧客データなどの流出や改ざんを防止できるので、安心して取引を行えるでしょう。
カスタムドメインを使えますか?
有料プランを利用していれば、カスタムドメインを使えます。元々使用していたドメインを接続出来るので、他のショップとの差別化、他社からの切り替えもスムーズに行えます。
ネットショップではどんな決済手段が使えますか?
Squareオンラインビジネスで開設したネットショップでは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club 、Discoverの6ブランドが利用可能。決済手数料は3.6%ですが、プレミアムプランで3.3%とお得です。またプラスとプレミアムプランでは、PayPal(3.6%+40円の決済手数料)による決済も利用出来ます。
プランの変更は可能ですか?
プランの変更はいつでも可能です。変更する際には、Square オンラインビジネスの管理画面から簡単に行えます。プランごとの料金や機能は先ほども紹介したので、ぜひ参考にしてください。有料プランを利用する際に使えるクレジットカードは、VisaとMastercardで、American Expressは使えません。
Squareオンラインビジネスで手軽にショップ開設
Squareオンラインビジネスを利用すれば、簡単にネットショップを開設できます。
豊富なサイトデザインから、自社のブランドに合ったサイトを作成できます。プランや機能も豊富なので、ショップの規模に合わせて選べますしいつでも変更が可能です。
これからネットショップの開設を検討している方は、ぜひSquareオンラインビジネスの利用を検討してください。
なお、ECサイト制作のツールの探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。