Shopifyのサブスクを徹底解説!おすすめのアプリと導入事例も紹介

Shopifyのサブスクを徹底解説!おすすめのアプリと導入事例も紹介

Shopifyで自社のキャッシュフローを安定させる手段として、サブスクに興味がある方は多いですよね。しかし、具体的なメリットや使い方が分からず、導入に迷っている方も少なくありません。

本記事では、Shopifyでサブスクを利用するメリットとおすすめのアプリ、導入事例等について紹介します。

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目次
  1. 1. Shopifyのサブスクとは?
    1. 1-1. Shopifyでサブスク機能を導入するメリット
    2. 1-2. Shopifyでサブスク機能を導入する注意点
  2. 2. Shopifyのサブスクを導入する方法は2つ
    1. 2-1. 1. サブスクリプションAPIを構築する
    2. 2-2. 2. 専用アプリをインストールする
  3. 3. Shopifyにサブスク(定期購入)を導入できるアプリ6選
    1. 3-1. 定期購買
    2. 3-2. Mikawaya Subscription
    3. 3-3. NoCode Subscription
    4. 3-4. かんたんサブスク
    5. 3-5. Bold Subscriptions
    6. 3-6. SCRIBE
  4. 4. Shopifyのサブスクアプリを選ぶポイント2つ
    1. 4-1. 日本語に対応しているか
    2. 4-2. ランニングコストの回収を見込めるか
  5. 5. Shopifyのサブスク導入事例3つ
    1. 5-1. ジョンマスターオーガニック
    2. 5-2. AuB STORE
    3. 5-3. 肉屋大石
  6. 6. Shopifyのサブスクで成功するポイント4つ
    1. 6-1. 1. SNSで集客力を上げる
    2. 6-2. 2. Shopifyの分析機能を活用する
    3. 6-3. 3. 商品のRP方法を工夫する
    4. 6-4. 4. ライバルサイトを調査する
  7. 7. Shopifyのサブスクについて解説しました

Shopifyのサブスクとは?

サブスクとはサブスクリプションの略で、日本語では「定期購読」という意味です。

かつては、新聞や雑誌でよく使われる購入方法でしたが、今では動画配信アプリやニュースアプリなど、多様なサブスクサービスが誕生しています。

そしてECのサブスクとは、顧客が1度手続きをすれば、衣服や食品、日用品などが決まった周期(月1回、週1回など)で自動購入されるサービスのこと。Shopifyでもサブスクの導入が可能です。

Shopifyでサブスク機能を導入するメリット

Shopifyでサブスク機能を導入するメリット

キャッシュフローが安定する

サブスクは1度契約してもらえると、継続的な収益が見込めます。なぜならサービスが良ければ、顧客から進んで解約する可能性が低いからです。

筆者も動画サブスクサービス「アマゾンプライム」を契約していますが、豊富なジャンルの作品が見放題で満足しており、数年以上加入しています。

単発購入のように「次回も購入してくれるのか?」と心配する必要があまりないため、長期的な収益を見込めます。

ユーザーに適したアクションを起こしやすい

サブスクは、顧客の購入データを蓄積し、バックグラウンド(年齢、性別、趣味嗜好)に合わせたアクションを起こしやすくなります

典型的な例が、レコメンデーションです。レコメンデーションとは、購買履歴に基づき、消費者が興味を持ちそうな商品(もしくはサービス)を紹介する機能のことです。

例えば以下のように顧客データに合わせた異なるレコメンド方法が用意されています。

レコメンデーション

画像引用:Shopify app store

消費者が「自分の欲しい商品がいつでも手に入る」と実感すれば顧客満足度も上がり、サブスクの解約率を下げられるでしょう。

このようにサブスクを導入すれば、消費者に合わせたサービスを提案しやすくなります

新規顧客の獲得に向いている

BASEFOOD

引用:BASEFOODを元に作成

サブスクを導入すれば、新規顧客を取り込むハードルが下がります。なぜなら、消費者の立場からすると、単発購入よりサブスクの方がお得に購入できるケースがほとんどだからです。

  • 初回購入割引
  • 配送料無料
  • 無料お試しキャンペーン

このようにサブスクは、消費者の購入意欲を上げやすいため、事業者は新規顧客を獲得しやすくなります。

Shopifyでサブスク機能を導入する注意点

Shopifyでサブスク機能を導入する注意点

運用コストが高い

後に詳しく解説しますが、Shopifyでサブスクを導入する際には以下の費用が発生します。

  • 月額利用料:売上げに関わらず毎月発生する料金
  • 決済手数料:商品が購入された場合にのみ発生する料金

極端な話、サブスクを導入しても消費者が契約しなければ赤字を垂れ流すだけです。また決済手数料が高いと、想定より収益が増えないといったケースも考えられます。

加えて、サブスクリプションは収益化に時間がかかる傾向にあるため、運用コストを回収できるか見極める必要があります。

継続的な改善が求められる

Shopifyを初めECの市場は変化がとても激しくなっています。そのため、利用者からのFBにすぐ対応できなかったり、商品が陳腐化したりすれば、解約の原因になりえます。

例えばファッションレンタルサービスの場合、服のラインナップが同じだとユーザーが飽きるかもしれません。動画配信サービスで最新作の更新が遅ければ、別のサービスに乗り換えられる可能性が高くなります。

サブスクは長期的な収益を見込める仕組みですが、改善を怠れば解約率の上昇を招くでしょう。

前述の通り、消費者の行動を分析して、常にサービスを改良し続ける必要があります。

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Shopifyのサブスクを導入する方法は2つ

Shopifyのサブスクを導入する方法は2つ

1. サブスクリプションAPIを構築する

APIとはApplication Programming Interfaceの略称で、異なるプログラム間で相互に連携させる役割を担う仕組みのこと。例えば自社のECサイト上でSNSを利用したり、購入画面で決済プログラムと紐づけたりできるのも、APIのおかげです。

サブスクリプションAPIのメリットは、ショップに直接サブスク機能を実装し、通常の購入手続きに組み込めることです。

デメリットは専門知識が必要なこと。プログラミングスキルが求められる上に、以下のように導入手順が長いため、初心者にはハードルが高いかもしれません。

  1. サブスクの利用審査を受ける
  2. 販売計画の策定
  3. 割引コードの作成
  4. 配送プロファイルの作成
  5. 課税設定(関税設定を行っている場合)
  6. 製品ページにコーディング

APIを使いこなすのが難しいと感じた方は、次に紹介する専用アプリを使いましょう。

2. 専用アプリをインストールする

APIを実装せず、Shopifyのアプリでサブスクを導入する方法もあります。かつてサブスクアプリはほとんど英語版でしたが、日本製のアプリや、高性能な翻訳機能を実装したアプリも登場しています。

アプリのメリットは次の2つです。

  1. 開発工期とコストを抑えられる
  2. 専門知識が要らない

サブスクリプションAPIの場合、要件定義(どのようなサブスクにするか検討するフェーズ)や実装など、導入までに手間とコストがかかります。

一方、アプリであればインストールするだけでサブスクを導入可能。加えて、プログラミングのような専門知識が無くても使えるため、EC初心者や非エンジニアには扱いやすいといえます。

ただし、アプリを利用する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 動作速度が落ちていないか
  • 表示崩れが発生していないか

アプリを複数使っていると、サイトの表示速度が遅くなる可能性があります。またアプリ同士が干渉してサイトの表示が崩れることもあります。

サブスク専用アプリを使う場合は、サイトの動きに問題が無いか確認しましょう。

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Shopifyにサブスク(定期購入)を導入できるアプリ6選

アプリ名

特徴

月額利用料(※)

決済手数料

定期購買

日本初のサブスクアプリ

$49(約6,615円)~

1%

Mikawaya subscription

柔軟なサブスクプランを

設定可能

$12(1,620円)~

1%~

NoCode Subscription

シンプルな操作性

無料~

無料

かんたんサブスク

経験豊富な開発会社が

運用をサポート

無料~

1%

Bold Subscriptions

消費者の行動を

促しやすい機能が充実

$49(約6,615円)

1%

SCRIBE

マーケティング機能に強み

$27(約3,645円)~

無料~

(※)$1=135円で換算

定期購買

定期購買

画像引用:定期購買

定期購買は株式会社ハックルベリーが開発提供している、サブスクアプリです。日本初のサブスクアプリとして誕生し、国内のインストール数はトップクラスを誇ります。

毎日、週1回、月1回など柔軟に配送周期を決められ、購入回数の上限と下限も設定可能。BuyLink機能を利用すれば、商品ページを介することなく決済画面に移動できるため、スピーディな購入体験を提供できます。

また日本製アプリなので、配送日時の指定やLINE連携など日本の商習慣にあわせている点も魅力。トラブルが発生した際にも日本語でサポートしてくれます。

開発会社

株式会社ハックルベリー

特徴

日本初のサブスクアプリ

主な機能

  • ・無制限の顧客登録
  • ・無制限の商品登録
  • ・初回割引
  • ・通常割引
  • ・顧客解約
  • ・スキップ時のメール送付
  • ・会員ランク機能
  • ・CSVエクスポート
  • ・分析機能 

対応言語

日本語

費用

スタンダード

月額利用料:$49(約6,615円)

決済手数料:1%

エンタープライズ

月額利用料:$299(約40,365円)

決済手数料:1%

Mikawaya Subscription

Mikawaya Subscription

画像引用:Mikawaya Subscription

Mikawaya Subscriptionは、株式会社フロアスタンダードが開発、提供しているサブスクアプリ。2022年4月時点で流通額の累計が2億5000万円を突破しており、日清食品やヤクルトなど大手企業への納入実績も豊富です。

大きな特徴は、フォーム型LPを利用できること。フォーム型LPとは、購入フォームを設置できるLP(※)のことです。消費者の購入プロセスを短縮できるため、CVR(商品の成約率)の向上を見込めます。

他にも、2段階割引設定や継続回数に分けて商品を変えるプランなど、消費者が利用したくなるようなサブスクプランを設定可能

「成約率を改善したい」「消費者のニーズに柔軟に対応できるサブスクを導入したい」という企業におすすめです。

※ユーザーが最初に見るWebページのこと

開発会社

株式会社フロアスタンダード

特徴

柔軟なサブスクプランを設定可能

主な機能

  • ・フォーム一体型LP
  • ・アップセル・クロスセル機能
  • ・BOX機能
  • ・2段階割引設定機能
  • ・解約理由アンケート集計・分析機能
  • ・CSVエクスポート機能
  • ・外部システム連携機能

対応言語

日本語

費用

ライトプラン

月額利用料:$12(1,620円)

決済手数料:3%

ベーシックプラン

月額利用料:$49(約6,615円)

決済手数料:1%

NoCode Subscription

NoCode Subscription

画像引用:NoCode Subscription

NoCode Subscriptionは株式会社ミクスローグが開発、提供しているサブスクアプリです。簡単に導入できる点が魅力で、アプリをインストール後、必要な項目を数回クリックすればすぐに利用できます。ノーコード(プログラミングを必要としない実装方法)なため、専門知識が無い人でも安心して使えます

また、シンプルながらも機能が充実している点も特徴。購入回数設定やディスカウント機能、配送周期の設定機能など、サブスクに欠かせない機能を網羅しています。

スタータープランなら10件までサブスク契約は無料です。ベーシックプランだと49$で注文数無制限で利用でき、決済手数料はかかりません。

「導入時の面倒な手続きは避けたい」「可能な限り低コストでサブスクアプリを使いたい」という企業におすすめです。

開発会社

株式会社ミクスローグ

特徴

シンプルな操作性

主な機能

  • ・注文・配送サイクル設定機能
  • ・最大・最小購入回数機能
  • ・ディスカウント機能

対応言語

日本語

費用

スターター

月額利用料:無料

決済手数料:無料

ベーシック

月額利用料:$49(約6,615円)

決済手数料:無料

かんたんサブスク

かんたんサブスク

画像引用:かんたんサブスク

かんたんサブスクは株式会社グルーヴィーメディアが開発、提供しているサブスクアプリです。数十秒でインストール、設定が可能と、スピーディに利用できる点が魅力。加えて会計ソフト「freee」やメールマーケティングツール「Klaviyo」等の外部システムとも連携できるため、EC事業全般を効率化できます。

また、グルーヴィーメディアでは豊富なShopifyのアプリ開発・導入知見を活かした運用サポートも実施。ビデオ通話によるヘルプも利用できるため、導入や運用に行き詰まっても迅速に対処できます。アプリのカスタマイズも提案してくれます。

「経験豊富な開発会社のサポートが必要」「自社の事業にあわせてサブスクアプリを使いたい」という企業におすすめです。

開発会社

株式会社グルーヴィーメディア

特徴

経験豊富な開発会社が運用をサポート

主な機能

  • ・複数プランの設定(毎月、隔月など)
  • ・割引設定 
  • ・最低/最高購入回数の設定
  • ・決済日固定機能
  • ・サブスクリンクの生成機能 

対応言語

日本語

費用

ベーシックプラン

月額利用料:無料

決済手数料:3%

プロフェッショナル

プラン

月額利用料:$29(約3,915円)

決済手数料:1%

エンタープライズ

プラン

月額利用料:$199(約26,865円)

決済手数料:1%

Bold Subscriptions

Bold Subscriptions

画像引用:Bold Subscriptions

Bold Subscriptionsはカナダに拠点を置くソフトウェア企業「Bold Commerce」が開発、提供しているサブスクアプリです。初期設定が簡単で、最短約90秒でサブスクをリリースできます。

消費者の購買体験を高められるようなAPIが豊富であることも特徴です。例えばスマートスピーカーと連携させて配送日時を確認できたり、SMSで追加注文を促せたりできます。

「最短でサブスクを導入したい」「消費者の行動を後押しできる機能が欲しい」という企業におすすめです。無料期間も60日と長いので、他のアプリと迷っている会社でも安心して試せます。

開発会社

Bold Commerce

特徴

消費者の行動を促しやすい機能が充実

主な機能

  • ・割引機能
  • ・配送周期設定機能
  • ・外部連携機能(SNS、スマートスピーカーなど)
  • ・ボックス機能

対応言語

英語(日本語への翻訳機能付き)

費用

月額利用料:$49(約6,615円)

決済手数料:1%

SCRIBE

SCRIBE

画像引用:SCRIBE

SCRIBEは、株式会社SmartZが開発、提供しているサブスクアプリ。購買者ファーストのシンプルな操作画面に加え、継続的な契約に結び付くよう多様な機能が装備されています。

例えばダッシュボード画面では、消費者と商品情報などを元に売上げ実績と今後の収益を予測可能。そのため、改善点や商品ごとの強みを一目で把握できます。

また購買を一時停止(もしくは解約)した消費者に再購入を促せるよう、ステータスにあわせてダイレクトメールを送信できます。

「マーケティングに強みがあるサブスクアプリを使いたい」「消費者に沿ったアプローチがしたい」という企業におすすめです。

開発会社

株式会社SmartZ

特徴

マーケティング機能に強み

主な機能

  • ・割引率設定機能
  • ・決済周期設定機能
  • ・ダイレクトメール送信機能
  • ・契約者・商品情報一覧化機能
  • ・CSVインポート機能

対応言語

日本語

費用

月額利用料:$27(約3,645円)~

決済手数料:無料(プランによる)

Shopifyのサブスクアプリを選ぶポイント2つ

Shopifyのサブスクアプリを選ぶポイント2つ

日本語に対応しているか

アプリの対応言語が英語のみだと、使い方を理解するだけでも一苦労です。

また、いざトラブルが発生した時に日本語でサポートを受けられないと、解決するまで時間がかかるかもしれません。

語学に自信がない人は、日本製のアプリを使うのが無難といえるでしょう。

ランニングコストの回収を見込めるか

前述の通り、アプリには月額利用料と決済手数料がかかります。

特に利益に影響を及ぼすのが決済手数料。下の表は、2つの異なるアプリで売上と利用料金の関係をシミュレーションしたものです。

売上げ

アプリ利用料金

アプリA

アプリB

月額利用料:無料

決済手数料:5%

月額利用料:10,000円

決済手数料:3%

100,000円

5,000円

13,000円

200,000円

10,000円

16,000円

300,000円

15,000円

19,000円

400,000円

20,000円

22,000円

500,000円

25,000円

25,000円

600,000円

30,000円

28,000円

700,000円

35,000円

31,000円

800,000円

40,000円

34,000円

900,000円

45,000円

37,000円

1,000,000円

50,000円

40,000円

上の例だと、売上げが少ないうちはアプリAの方がリーズナブルです。しかし、売上げが500,000円を超えると、決済手数料の安いアプリBの方が収益を上げられます。

ただし、どちらか一方のアプリがコスト面で優れている、というわけではありません。大切なのは、自社の売上げ目標を踏まえ、長期的な視点でアプリを選ぶことです。

Shopifyのサブスク導入事例3つ

ここでは、実際にShopifyのサブスクを導入した企業の事例を3つ紹介します。自社の事業にどう活かせるか想像できるはずなので、じっくり読んでみてください。

ジョンマスターオーガニック

ジョンマスターオーガニック

画像引用:ジョンマスターオーガニック

ジョンマスターオーガニックはアメリカ発の化粧品事業者で、40か国以上でオーガニックのボディケアやヘアケアを販売しています。ECのサブスクにも力を入れていますが、かつては仕様の古いシステムを採用していたため、トラブルが多発したとのことです。

そこで、安定的なサブスクを実現するべくShopifyのサブスクアプリを導入。アプリは自動的にアップデートされるため、セキュリティ面での心配がないと事業者側は評価していました。アプリの追加も手軽かつAPIも豊富なため、拡張性を実感できたとの声もあります。

今後は、より手軽に定期便を利用してもらえるよう、仕組み作りに力を入れるとのことです。

AuB STORE

AuB STORE

画像引用:AuB STORE

AuB STOREは、ヘルスケア事業を展開する株式会社AuBのオンラインストアです。アスリートの腸内環境の研究成果を活かしたサプリメントを販売しています。

自社の商品を直接お客様に届けたいという思いから、EC事業にも着手。商品販売だけでなく顧客とのコミュニケーションなどにも重きを置けるよう、柔軟性に優れているShopifyを導入したそうです。

日本製のサブスクアプリを採用したため、日本の商習慣に合ったサービスを展開できたと評価されています。アップデートも早いため、10年先を見越してアプリを使えるとの声もありました。

「変化の激しいEC業界でサブスクビジネスを続けたい」という方に参考になる事例です。

肉屋大石

肉屋大石

画像引用:肉屋大石

肉屋大石は食肉の卸売業で50年以上の歴史を誇る老舗で、これまで多くの飲食店に上質な肉を販売してきました。しかし2020年から流行した新型コロナウイルスの影響で、経営危機に直面。難局を乗り越えるためにEC事業にも着手しました。

しかし、EC事業開始当初は消費者ニーズを把握できず売上げが伸びなかったとのこと。また卸売り業者のため、消費者に認知されていなかったことも課題でした。

そこで、1から自社を知ってもらい定期便の売上げに結び付けられるよう、Shopifyのサブスクアプリを採用。Shopifyはデザイン面と機能面で拡張性が高いため、自社ブランドを表現しやすいと評価していました。

市場で認知を広げてサブスクに繋げたい企業にとって、参考になる事例です。

Shopifyのサブスクで成功するポイント4つ

Shopifyのサブスクで成功するポイント4つ

1. SNSで集客力を上げる

サブスクの利用者を増やすなら、SNSによる集客は不可欠。低コストで集客でき、地道に取り組めば成果につながる可能性が高いからです。

ただし、一口にSNSといっても多種多様です。利用するSNSによってターゲット層や人気を呼びやすい商品等が変わります

以下の表に主なSNSの特徴をまとめました。扱う商品やサービスと照らしあわせて、適したSNSを使いましょう。

媒体

メインの

投稿コンテンツ

年齢層

特徴

Instagram

画像

動画

20~50代

・ビジュアルに強い

・女性ユーザーが多い傾向

Facebook

画像

動画

テキスト

30~60代

・ユーザーの購買力が高い

・サイトのPRに向いている

Twitter

テキスト

10~50代

・テキストコンテンツに強み

・拡散力がある

TikTok

ショート動画

10代中心

・動画の作成が簡単

・広告への抵抗感が低い

2. Shopifyの分析機能を活用する

ECサイトには検索エンジンやSNSなど、さまざまなルートからお客さんが訪問します。そのため、より効果的な集客戦略を練るためにもサイト分析は必須でしょう。

例えばShopifyには以下のように多様な分析機能が付いています。

  • ダッシュボード:売上げ・集客・利益率など各指標を指定し一覧表示
  • レポート:時間軸やデバイスなどダッシュボードより細かく商品を分析可能
  • ライブビュー:リアルタイムでショップの訪問者数、バックグラウンドなどを反映

分析機能を活用すれば集客施策の改善やPRの方向性を決められるため、積極的に活用しましょう。

3. 商品のRP方法を工夫する

ECサイトで売上げを伸ばすなら、ただ商品の写真と説明を載せるだけでは不十分です。ユーザーの心を掴むためには、以下のような工夫が必要になります。

  • 商品単体の写真だけではなく利用しているシーンも載せる
  • 紹介文では適したキーワードを使う(難しい専門用語を盛り込まないなど)

下の画像は美容サイトの例です。商品を使うことで、どのような変化が起こるかをビジュアルにしているため、商品単体の写真より魅力が際立っています。

ジョンマスターオーガニック

画像引用:ジョンマスターオーガニック

このようにユーザーの購買欲を高めるためにも、商品の見せ方を工夫する必要があります。

4. ライバルサイトを調査する

ライバルサイトや類似商品のオンラインショップを見ると、自社で参考にできる点を見つけられます。例えば、以下のような項目があります。

  • キーワードや広告の出稿状況
  • ページデザインやサイトの使い勝手
  • 商品の説明や画像のクオリティ
  • 購入後のアフターフォロー
  • 商品の梱包・パッケージデザイン

上記の項目に注目すると、自社サイトにない要素を把握できます。カートに商品を入れるまでのプロセスを体験するだけでも、気づきはたくさんあるはずです。

また、下の画像のような分析ツールを使うのもおすすめです。訪問者数や流入元などをチェックできるため、ライバルが開拓していない顧客層も見つけやすくなります。

similarweb

画像引用:similarweb

Shopifyのサブスクについて解説しました

本記事では、Shopifyでサブスクを導入するメリットと注意点、導入事例、サブスクで成功するポイント等について紹介しました。

  • サブスクを導入すると安定的なキャッシュフローを見込める
  • 単発購入より精度の高い分析が可能
  • サブスクアプリを選ぶ際には対応言語と運用コストを確認すること
  • サブスクを成功させるためには集客施策と競合分析が重要

ShopifyのEC事業を成功させる上で、サブスクは有効な手段です。しかし導入のメリットやアプリの選び方を把握せず闇雲に導入しても、効果を得られないかもしれません。

本記事を参考に、自社の事業にあわせてShopifyのサブスクを導入してください。

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