ネットショップの配送方法は?おすすめの業者や料金・特徴を徹底比較
ネットショップの開設を考えているものの、どの配送会社を選ぶべきか、どのように配送すればよいのかお悩みの方もいるかと思います。
そこで本記事では、ネットショップの配送方法について徹底解説。おすすめの業者・サービスや料金、受注から発送に至るまでの流れを詳しくお伝えします。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
ネットショップの配送方法
ネットショップの配送方法は大きく分けて「宅配便」と「メール便」の2種類です。まずは、それぞれの配送方法の特徴について見ていきましょう。
宅配便
宅配便は、大小さまざまなサイズや重さに対応している配送方法です。運賃はやや高めですが、安全で確実に配送されるメリットがあります。また、荷物のリアルタイム追跡ができる上に、荷物お届け時に「受領証明」をもらうため、消費者に安心感を与えられます。
メール便
メール便は、自宅のポストに投函される配送方法です。消費者側は対面ではなくポスト投函で受け取れるため手軽に利用できます。宅配便と比べて配送料も安く、送料も全国一律です。しかし、A4サイズで厚さが数cmまでの物しか送れないのがデメリット。荷物の補償がないため紛失時に消費者が困る可能性があります。
「宅配便」でおすすめの業者・サービス
ネットショップの配送におすすめの業者・サービスを見ていきましょう。まずは「宅配便」のおすすめをご紹介します。
宅急便【ヤマト運輸】
宅急便は、ヤマト運輸が提供する宅配便サービス。個人・法人問わず幅広い利用者がおり、配送スピードの早さや発送方法の豊富さが強みです。荷物のサイズも幅広く、60〜200サイズまで対応。クロネコヤマト会員になれば、LINE上で配送日時を変更できるなどユーザーにとって嬉しいサービスが充実しています。
サイズ |
3辺の合計が200cm以下 |
重量 |
25kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷、コンビニ、宅配ロッカー |
料金 |
エリアによって変動 ※公式HPの料金検索をご利用ください |
補償 |
税込30万円まで |
飛脚宅配便【佐川急便】
飛脚宅配便は、佐川急便が提供している宅配便サービスです。サイズは3辺の合計が160cm以内、重量は30kg以内のものに対応。またユーザーは、佐川急便の「スマートクラブ」に会員登録することで、スマホから簡単に配送日時変更や問い合わせが可能です。ラージサイズ便も提供しており、260cm・50kg以内の大型荷物の配送もできます。
サイズ |
3辺の合計が160cm以下 |
重量 |
30kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷 |
料金 |
エリアによって変動 ※公式HPの料金検索をご利用ください |
補償 |
30万円まで |
ゆうパック【日本郵便】
ゆうパックは、日本郵便が提供している宅配便サービスです。宅急便や飛脚宅配便は荷物の重量によって料金が変わりますが、ゆうパックは25kg以内であれば料金が変わりません。重い商品を扱っているネットショップにはおすすめです。また、エリアは限られるものの、当日午前中までの配送手続きで当日配送ができるサービスも提供しています。
サイズ |
3辺の合計が170cm以下 |
重量 |
25kg以下 |
発送方法 |
郵便窓口への持ち込み、集荷、コンビニ |
料金 |
エリアによって変動 ※公式HPの料金検索をご利用ください |
補償 |
30万円まで |
「メール便」でおすすめの業者・サービス
続いて、メール便でおすすめしたい業者・サービスを見ていきましょう。
ヤマト運輸のメール便
ヤマト運輸では2種類のメール便サービスを提供しています。
クロネコDM便
クロネコDM便は、事業者向けのメール便で、商品カタログなど紙媒体のDMに特化したサービスです。荷物は60cm以内・1kg以内の荷物に対応。配送地点から400km以内であれば翌々日、400km以上は4日目に配送されます。
ネコポス
ネコポスは、全国一律で上限385円(税込)でポストに配送されるメール便。同じく事業者向けのサービスで、サイズはクロネコDMよりも小さく、厚さ2.5cm以内の商品に対応しています。
|
クロネコDM便 |
ネコポス |
サイズ |
3辺の合計が 60cm以下 ※厚さは2cmまで |
31.2cm×22.8cm×2.5cm以下 |
重量 |
1kg以下 |
1kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷 |
|
料金 |
全国一律167円(税込) |
全国一律で上限385円(税込) |
補償 |
返金または代替品の無償運送 |
商品1個につき3,000円まで |
佐川急便のメール便
佐川急便でも、2種類のメール便サービスを提供しています。
飛脚メール便
飛脚メール便は、法人間の取引でのみ利用できるメール便です。商品カタログやパンフレットなど厚さ2cm以内のDMを送ることができます。送料は300g以内、600g以内、1kg以内の3段階に応じた全国一律です。
飛脚ゆうメール便
飛脚ゆうメール便は、佐川急便と郵便局が連携したメール便サービスです。佐川急便が商品を集荷して郵便局に差し出し、郵便局が配達を行います。対応できるのは、法人から法人または法人から個人に向けた配送のみ。料金は200g以内から3kg以内まで段階に応じた全国一律となっています。全国一律です。
|
飛脚メール便 |
飛脚ゆうメール便 |
サイズ |
3辺の合計が70cm以下 ※厚さは2cmまで |
34cm×23cm×3cm以下 |
重量 |
1kg以下 |
3kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷 |
|
料金 |
300g以下:168円(税込) 600g以下:220円(税込) 1kg以下:325円(税込) |
200g以下:115円(税込) 500g以下:168円(税込) 1kg以下:299円(税込) 2kg以下:330円(税込) 3kg以下:456円(税込) |
補償 |
なし |
日本郵便のメール便
日本郵便では、4つのメール便サービスを提供しています。
ゆうパケット
ゆうパケットは、3辺の合計が60cm以内、厚さ3cm以内のものを送れるメール便です。料金は全国一律ですが、1cm以内、2cm以内、3cm以内の3段階で料金が異なるので要注意。指定サイズ内であれば衣料品や本なども送ることができます。
クリックポスト
クリックポストは、25cm・厚さ3cm以内のものを全国一律185円で配送できるメール便です。低コストで利用できる上に土日配達にも対応しています。
ゆうメール
ゆうメールは、1kg以内の商品カタログなどの冊子やCD・DVDなどを安価に届けられるサービスです。クリックポストとは異なり、専用ラベルなしで切手で配送できる、平日のみの配達などの特徴があります。
レターパック
レターパックは、A4サイズで4kgまでの荷物を全国送料一律で遅れるメール便です。郵便窓口はもちろんポスト投函も可能。土日も配送を行っているので、商品を早く届けたいネットショップ運営者にはおすすめのサービスといえます。
|
ゆうパケット |
クリックポスト |
ゆうメール |
レターパック |
サイズ |
3辺の合計が 60cmまで ※厚さ3cmまで |
長辺34cmまで 短辺25cmまで |
62cmまで |
A4サイズ |
重量 |
1kgまで |
1kgまで |
1kgまで |
4kgまで |
発送方法 |
郵便窓口 ポスト投函 |
郵便窓口 ポスト投函 |
郵便窓口 ポスト投函 |
郵便窓口 ポスト投函 集荷 |
料金 |
250円 (税込)〜 |
185円(税込) |
180円 (税込)〜 |
370円 (税込)〜 |
補償 |
なし |
「冷蔵・冷凍商品」におすすめの業者・サービス
冷蔵・冷凍の食品を扱っているネットショップ運営者もいるかと思います。ここでは、冷蔵・冷凍商品におすすめの業者やサービスをご紹介します。
クール宅急便【ヤマト運輸】
クール宅急便は、ヤマト運輸が行っている冷蔵・冷凍の宅配便です。通常の宅配便にオプション料金をつけることで冷蔵・冷凍での配送が可能となります。発送は営業所への持ち込みまたは集荷のみ。営業所への持ち込みだと「持ち込み割」で100円割引となります。
サイズ |
3辺の合計が120cm以下 |
重量 |
15kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷 |
料金 |
宅急便の通常料金+オプション料金 ※配送先によって変動 |
補償 |
30万円まで |
飛脚クール便【佐川急便】
飛脚クール便は、佐川急便が提供する冷蔵・冷凍の宅配便です。通常料金に「クール料金」というオプションをつける形で冷蔵・冷凍配送が可能となります。料金は荷物のサイズによりますが、最も大きな140cmでも1,100円(税込)で発送可能です。発送場所は佐川急便の営業所または集荷のみなので注意しましょう。
サイズ |
3辺の合計が140cm以下 |
重量 |
30kg以下 |
発送方法 |
営業所への持ち込み、集荷 |
料金 |
飛脚宅配便の通常料金+クール料金 ※オプション料金はサイズによって変動 (60cmの+275円〜140cmの1,100円まで) |
補償 |
30万円まで |
チルドゆうパック【日本郵便】
チルドゆうパックは、日本郵便が提供している冷蔵の宅配便です。同サービスでは、「ゆうパック」を保冷して発送します。基本的には冷蔵のみですが、郵便局によっては冷凍対応している場合もあります。ヤマト運輸や佐川急便の冷蔵・冷凍配送サービスと比べてもコストを抑えた配送が可能です。
サイズ |
3辺の合計が150cm以下 |
重量 |
25kg以下 |
発送方法 |
郵便窓口 |
料金 |
ゆうパックの基本運賃+オプション料金 ※オプション料金はサイズによって変動 (60cmの+225円〜150cmの2,100円まで) ※税込価格は要問い合わせ |
補償 |
30万円まで |
ネットショップで配送する流れ
最後に、ネットショップで注文を受けてから配送に至るまでの具体的な流れを解説します。
1. 商品を受注して注文情報を確認する
まず、ネットショップを閲覧したユーザーが商品を注文します。注文ボタンがクリックされたらショップ運営側に通知が届くので、これで受注完了です。同時に、ユーザーの氏名や住所、電話、メールアドレス、購入された商品名と個数、決済方法などの情報を確認しましょう。
2. 消費者に注文確認メールを送る
ほとんどのネットショップサービスには「注文確認メールの自動送信機能」が付いているので、フォーマットに従って設定をしておきましょう。注文内容を送るだけでなく、宛先を「〇〇様」にするとユーザーも安心します。
3. 商品の在庫を確認・検品する
注文情報を確認したら、ショップ倉庫に在庫があるか確認しましょう。もし在庫が無かった場合は、すぐにメールで通知します。注文自体をキャンセルとするか、在庫入荷次第発送するか確認し、返信が欲しい旨を伝えましょう。返信がない場合は電話で連絡をします。在庫に問題がない場合は、検品をして発送準備に移ります。
4. 商品を梱包する
在庫の確認・検品作業が完了したら、商品の梱包を行います。注意点は、梱包のムラをなくすこと。ユーザーによって梱包状態にムラがあった場合、顧客満足度の低下につながりかねません。ダンボールのサイズやガムテープの長さなど、梱包マニュアルを用意しておきましょう。
5. 入金を確認する
入金が滞りなく完了したか確認しましょう。代表的な決済方法は以下の通りです。
- クレジットカード
- 電子マネー決済
- 銀行振込
- 代金引換
クレジットカードや電子マネー決済は、Web上で決済確認ができたら発送しましょう。銀行振込の場合は、指定口座に代金が振り込まれてから発送します。
また、注文確認メールに「〇月〇日までに〇〇(銀行名と口座番号)」など入金期日と口座を記載し、代金を振り込んでもらいましょう。代金引換は発送後の着払いなので、配送会社の入金サイクルに応じて代金が振り込まれます。
6. 商品を発送し、完了メールを送る
入金が確認できたら、商品を発送します。無事に発送が完了したら、購入者宛に「発送完了メール」を送信しましょう。完了メールには、注文内容だけでなく「注文のお礼」や「配送会社のURL」なども記載します。
【まとめ】ネットショップの配送方法を紹介しました
配送は顧客満足度に影響を与える大切な要素。ネットショップは直接接客する訳ではないため、注文された商品をいかに早く正確に届けられるかが重要です。お客様社内で配送マニュアルを作成するなど、迷わずにすぐ配送できる体制を作っておきましょう。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。