【画像付き】Shopifyの多言語化の方法を4ステップでわかりやすく解説!
Shopifyでの多言語化の方法についてお悩みですか?
Shopifyは、世界175カ国、100万以上のショップで利用されており、誰でも簡単に多言語化されたECショップを構築可能です。
本記事を読めば、Shopifyの多言語化の方法と、おすすめの多言語化アプリが理解できます。ぜひ、ご活用ください。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
Shopifyが多言語化しやすい理由
なぜShopifyが多言語化しやすいのかというと、多くの国で利用できるように設計されたShopifyは標準で多言語化に対応しているためです。
簡単に多言語化できる
Shopifyでは、テーマをインストールしてデザインを変更します。テーマには無料・有料の2つがありますが、無料のテーマはすべて、有料のテーマのほとんどが多言語化に対応可。そのため、多言語化(翻訳)アプリをインストールするだけで簡単に多言語化ができます。
また、テーマ自身が翻訳機能を持っているものもあります。その場合は、テーマをインストールすればそれだけで多言語化できて非常に便利です。
多言語化アプリの種類が多い
Shopifyのアプリは、種類が豊富でショップをカスタマイズするのに欠かせません。Shopifyアプリストアで「翻訳」と検索すればたくさんの多言語化アプリが見つかるでしょう(Shopifyアプリストアでの検索方法は後述)。
通常ショップを多言語化しようとすると、すべての文言を手作業で翻訳し、各国にあわせて表示を切り替えるプログラムが必要です。しかし、Shopifyならアプリを入れて設定するだけで言語が切り替えられます。Shopifyの登場で、ショップの多言語化にかかる労力は大幅に短縮されました。
Shopifyを多言語化するメリット
Shopifyで多言語化すると、ユーザーにあわせて最適なショップを運営できます。
様々な国から最適な言語で閲覧できる
ショップを利用するユーザーにとってストレスになるのは「言語が違う」ことです。日本人が外国のショップを利用しても言語が違えば購入するのが難しいように、海外の人も日本語だけで表示されているショップは使いにくいもの。
いくら商品が欲しいと思っても、言語が違えば購入意欲は削がれてしまうのです。その点、Shopifyなら言語をターゲットの国のユーザーに合わせられるため、最適な環境で商品をアピールできるでしょう。
外国通貨にも対応できる
Shopifyの多言語化機能の凄いところは、言語を変えるだけではありません。アプリによっては、言語だけでなく通貨も利用者が住んでいる国にあわせてくれます。
国際基軸通貨であるドル表示で統一する方法もありますが、やはり自国通貨で表示してくれたほうがユーザーはわかりやすいものです。
価格は最新の為替レートに連動して表示を変えてくれるものもありますので、大幅な為替変動によって赤字になる心配もありません。
Shopifyで言語を切り替える手順を画像で解説
では、Shopifyで多言語化する手順を見ていきましょう。
前提条件として、現在利用しているテーマが多言語に対応しているかをチェックしてください。無料テーマであればすべてが多言語化に対応していますが、古いテーマの場合は更新が必要なケースもあります。
無料以外のテーマについては、開発者に問い合わせてみてください。
【ステップ1】言語切替可能なプランを選択する
Shopifyで利用できる言語数は契約プランによって異なります。対応言語数とは、たとえば英語、スペイン語、フランス語でショップを展開したい場合は3言語利用するイメージです。
プラン |
同時対応言語数 |
月額料金 |
ベーシック |
20言語 |
33ドル |
スタンダード |
20言語 |
92ドル |
プレミアム |
20言語 |
399ドル |
Shopify Plus |
20言語 |
2,000ドル |
ベーシックプランでも20言語対応できるのは嬉しいポイントです。
【ステップ2】Geolocationをインストールする
画像引用:Geolocation
ショップを多言語化する場合、ユーザーが自分の国を選択する必要があります。そのためにインストールするのがGeolocationです。Geolocationは、ユーザーが国と言語を選択して、最適な言語に切り替えられる「言語セレクター」を設置できるアプリです。テーマによっては標準搭載されているものもあります。
【ステップ3】言語追加をして翻訳アプリをインストールする
続いて、ショップに言語を追加します。
- 管理画面サイドメニュー下部の「設定」をクリック
[MediaFile id="4295"]
2. サイドメニュー内「言語」をクリック
3. 「言語を追加」をクリック
4. 追加したい言語をドロップダウンから選択して「追加」をクリック
これで言語追加は完了です!続けて翻訳アプリをインストールします。
1. 管理画面サイドメニューから「アプリを追加」をクリック
2. 「Shopify アプリストアでアプリをさらに探す」をクリック
3. Shopify アプリストアが開いたら「翻訳」で検索
多言語だけでなく、外国通貨にも対応してくれるアプリやAI搭載アプリもあるので、便利だと思ったアプリをインストールしてみることをおすすめします。インストールが終わったら、アプリが指定する手順で翻訳設定を進めてください。
【ステップ4】管理画面から言語設定をして公開する
最後に、ショップの言語設定から公開する言語を設定します。
- さきほどと同じ手順で言語設定画面を開く
- 「非公開の言語」に追加した言語があるので「・・・」メニューをクリック
- 「公開」をクリック
これで無事言語が公開されました!言語公開後は公開された言語ごとに固有のURLが割り当てられます。たとえば、英語を公開した場合は「ec-kanji.com」の場合は「ec-kanji.com/en」という具合です。
言語を非公開にしたい場合は、さきほどの「・・・」メニューから「非公開」をクリックすれば簡単に非公開にできます。
Shopifyの多言語化アプリ3選
アプリ |
特徴 |
価格 |
Shopify Translate & Adapt |
・最大2言語まで 無料で自動翻訳が可能 ・横並びエディタでレビューを 見ながら手動編集可 |
無料 |
Weglot |
・世界5万社を超える 企業での導入実績 ・100以上の言語に対応 ・メタデータや専用URL生成など 多言語SEOにも対応 |
・Freeプラン:無料 ・Starterプラン:月額15ユーロ ・Basicプラン:月額29ユーロ ・Proプラン:月額79ユーロ ・Advancedプラン:月額299ユーロ ・Extendedプラン:月額699ユーロ |
Translate My Store |
・AI翻訳による自然な文章 ・130以上の言語、 180以上の通貨をサポート ・ロケーションにあ わせて自動で通貨を変更 |
・Freeプラン:無料 ・Basicプラン:月額9.99ドル ・Proプラン:月額19.99ドル ・Buisinessプラン:月額49.99ドル |
Shopifyの多言語化アプリを3つご紹介します。無料で使えるものから多機能な有料アプリまであるので参考にしてみてください。
Shopify Translate & Adapt
(画像引用元:Shopify Translate & Adapt)
「Shopify Translate & Adapt」は、無料で使える多言語化アプリです。150以上の言語に対応しており、自動翻訳で手軽にショップを多言語化できます。上限は2か国語までですが、日本語と英語、日本語と中国語のように、まずは2か国をターゲットマーケットにして展開するショップには十分なアプリといえるでしょう。
また、自動翻訳だけでなく手動翻訳用のエディタも用意されています。プレビューを見ながら手軽に手動翻訳できるのは嬉しいポイントです。
Weglot
(画像引用元:Weglot)
世界で5万社以上の企業に採用された実績を持つ多言語化アプリ「Weglot」。複雑な設定が必要なく、簡単にショップを多言語化できてしまいます。また、専門的な翻訳家をチームに入れて作業する場合も、管理ツールから招待できるので外部アプリで何度も連絡を取り合って情報を共有する必要がありません。
料金プランは幅広く用意されているので、自社にあったプランを選択できるのも魅力で、Proプラン以上ならば複数ショップで多言語化することも可能。ショップを複数展開している事業者にもおすすめです。10日間の無料体験がついていますので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
Translate My Store
(画像引用元:Translate My Store)
「Translate My Store」の特徴はAIによる自動翻訳です。翻訳アプリはどこか不自然な文章が混じってしまいがちですが、AI翻訳によってより自然な表現を実現できます。ユーザーに違和感を与えないショップづくりが可能です。
同アプリのいいところは、言語翻訳だけでなく通貨にも対応している点です。別途通貨対応しなくてはいけないアプリが多い中、オールインワンで多言語化、他国通貨化が実現できます。
また、仮に表現を変えたい場合には手動で変更も可能。無料プランでも5か国語に対応できるので海外通販を始めたばかりの事業者でも使いやすいアプリといえるでしょう。
Shopifyの多言語化にあわせて必要な作業
Shopifyを多言語化しても、海外対応は完了ではありません。ここでは、多言語化にあわせて必要な作業を見ていきます。
海外発送に対応する
海外発送作業は、多言語化をする上で避けて通れません。海外発送では関税がかかります。そのため、関税率を記載したインボイスの作成や海外発送用の送料の算出などの業務が発生します。通常業務に加えて海外発送業務も兼務するのはなかなか骨が折れるでしょう。
そこで、Shopifyアプリを活用して海外発送業務を効率化しましょう。
たとえば、面倒な海外配送料をすぐに計算してくれるアプリ「Easy Label Japan Post」はとても便利。月額9.90ドルかかりますが、日本郵便とのパートナーシップで開発されており、国際郵便の配送料が自動計算可能です。
また、「Ship&co 国内外の送り状発行システム」は送り状ラベルやインボイスを自動で発行してくれる優れもの。海外発送業務を効率化するならぜひ入れておきたいアプリといえるでしょう。
他国通貨に対応する
Shopifyアプリは多言語化できても、他国通貨には対応していません。いくら翻訳されたショップであっても、価格表示が自国通貨に対応していないとユーザーが離脱してしまうでしょう。しかし、すべての商品を手作業で変更するのは骨が折れます。また、仮に為替レートは常に動いているので、変動の仕方によっては赤字になるリスクもあるでしょう。
そこでおすすめなのが「BEST Currency Converter」。設定するだけで、販売国の通貨に変換できるだけでなく、1日2回、現在の為替レートを反映してくれます。対応通貨は160以上。月額9.95ドルで利用できます。
決済手段を用意する
海外で主流の決済手段は、日本国内とはまた少し違う傾向があります。たとえば、海外ではPayPalが決済手段として人気です。そのため、海外向けの決済手段も用意しておいたほうがカゴ落ち対策にもなるでしょう。
嬉しいことに、ShopifyではShopifyペイメントという決済システムが標準で利用できます。Shopifyペイメントでは「PayPal Express Checkout」がサポートされているので、海外決済対応が容易です。
Shopifyで多言語化するときの注意点
Shopifyで多言語化すると、上記のような弊害が発生する恐れがあります。
サイト内検索機能が使えない可能性がある
多言語化したショップは、サイト内検索がうまく機能しなくなる可能性があります。サイト内検索ができないと、ユーザーが検索をかけても欲しい商品にたどり着けません。
デフォルト言語である日本語は問題ありませんが、他の言語は自動翻訳ですので、精度が低いと意図した結果を得られないかもしれません。また、言語によってはサイト内検索でサポートされていない可能性もあります。
こういったケースでは、キーワード検索以外にも条件検索(価格、色、サイズなど)で商品を絞り込めるような機能を追加する必要があるでしょう。
SEO対策は言語ごとに行う必要がある
多言語化機能は、自動翻訳をしてくれるため非常に便利ですが、SEO(検索エンジン最適化)の面では問題になることがあります。翻訳アプリによっては、検索エンジンにインデックス(登録)されない可能性があるのです。また、自動翻訳の精度が低いと文脈が不自然になってしまい、検索エンジンからの評価が下がってしまう恐れも。
結果、検索エンジンでユーザーにショップを見つけてもらえなくなります。もし、多言語化でSEOにこだわるのであれば、プロの翻訳家やSEO業者に相談してみることをおすすめします。
Shopifyの多言語化について手順や注意点を紹介しました
海外向けECにはショップの多言語化は欠かせません。本来、多言語化には膨大な作業が発生しますが、Shopifyなら少ない手順で実現できてしまいます。とはいえ、アプリの設定や通貨、決済の対応などやることはあります。Shopifyのショップを多言語化する際には、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
なお、ECサイト制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はEC幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算に合った最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。