ECサイトの構築におすすめのパッケージ15選｜失敗しない選び方

ECサイトの構築を検討している企業の担当者には、ECパッケージについて、国内外で数多くの製品があり、選べないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、ECサイトの構築におすすめのパッケージを紹介します。自社に合うパッケージを選定する参考にしてもらえればと思います。

なお、ECサイトのツールの探し方・選び方がわからない！という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。

ECパッケージとは

ECパッケージとは、ECサイトを構築する機能がパッケージ化されたソフトウェアです。基本的にはサーバーにインストールしてECサイトの構築に活用します。カスタマイズができるため、自社の要望を反映しやすくなっています。

ASPとの違い

ASPとは、Application Service Provider（アプリケーション サービス プロバイダー）の略で、ECサイトを含むWebサイトを構築するサービスです。提供元企業のプラットフォームをレンタルする形で利用します。ECパッケージよりも費用は安く設定されていますが、カスタマイズ性は低くなっています。

構築の費用相場

ECサイトを構築する方法は、ECパッケージとASPだけではありません。各構築方法によって費用が異なるので、相場を紹介します。

ECサイトを構築できるパッケージの選び方

国内外から様々なECパッケージが提供されているため、自社に合うものを選定するために選び方を把握しましょう。

費用

ECパッケージは、初期費用と月額費用がかかります。他の構築方法よりも費用が高額になるため、自社の予算に合うものを選定することが大切です。

特に月額費用はパッケージを利用している間は継続してかかるので、費用を確認しましょう。

利用できる機能・カスタマイズ性

ECパッケージにはサイト構築に必要な機能が用意されていますが、提供元企業によって利用できる機能が異なります。さらに、機能追加・外部ツール連携などカスタマイズできる範囲も異なる可能性があるため、自社の要望を満たせるか確認が必要です。

サポート対応

ECサイトを作成していると、不明点やトラブルが発生する可能性があります。提供元企業のサポートが充実していると、問い合わせができて回答を得られます。スムーズにECサイトの構築を進められるように、万が一のトラブルや不明点が発生した時を想定して確認しておきましょう。

拡張性

将来的にEC事業の拡大によってサイトを拡張する可能性があるなら、拡張性の確認が必要です。既存システムを他のシステムに移行する作業は、時間や労力がかかるからです。拡張性に優れたECパッケージを利用すれば、時間や労力をかけずにECサイトを拡張できます。

自社の要望に近い開発・機能要件の事例

提供されているECパッケージは、すでに導入済みのユーザーがいます。自社の要望に近い開発・機能要件の事例があれば、スムーズに構築を進められたり、満足のいくサイトを作成できたりする可能性が高まるでしょう。

操作性や管理画面の使いやすさ

ECパッケージを選ぶ際は、操作性や管理画面の使いやすさも確認が必要です。使いやすいパッケージであれば、スムーズにECサイトの構築・運用を行えます。公式サイトで確認ができなければ、提供元企業に問い合わせをしてみてください。

ECサイトの構築におすすめのパッケージ15選

ここからは、ECサイトの構築におすすめのパッケージを紹介していきます。

ecbeing

画像引用：ecbeing

ecbeingは、株式会社ecbeingが提供するECパッケージです。

ecbeingの特徴はサポート体制が充実している点です。サイト構築やデザイン支援からマーケティングやEC専用インフラ・セキュリティまで幅広い分野をワンストップで提供しています。サイト開発体制は500名以上、運用支援部隊は200名以上、マーケティング戦略部隊は200名以上が在籍しています。ECサイトを構築するだけでなく、売上アップも実現しやすくなるでしょう。

ecbeingではBtoC、BtoB、越境EC、ショッピングモールなどのパッケージが用意されています。自社の用途にあわせて、ECサイトを構築できます。

出典：ecbeingの特徴｜ecbeing

出典：料金プラン｜ecbeing

ebisumart

画像引用：ebisumart

ebisumartは、株式会社インターファクトリーが提供するECパッケージです。

BtoC向け・BtoB向けの両方のECサイトを構築が可能です。新規ECサイトからマルチドメインサイト、ふるさと納税サイトなど特殊なサイト構築にも対応しています。

ebisumartは機能数に優れていることも魅力です。公式サイトで公開されている年間機能追加数は107個、年間拡張機能追加数は32個です。毎年、機能が追加されており、利用者は自社のECサイトに追加できます。

出典：ebisumartの特徴｜ebisumart

出典：料金プラン｜ebisumart

EC-Orange

画像引用：EC-Orange

EC-Orangeは、株式会社エスキュービズムが提供するECパッケージです。

EC-Orangeの特徴はソースコードが公開されている点です。コードを自在にカスタマイズできる権限が渡されるため、オリジナルECサイトを構築できます。さらに、ソースコードが公開されることで、株式会社エスキュービズム以外の会社に対して、開発・保守を依頼できるようになります。

また、大量アクセスや大量受注にも対応していることが魅力です。月間売上数十億、秒間数百PV、秒間数千カートインにも耐えられるインフラ環境を構築できます。そのため、大規模なECサイトを実現しやすくなっています。

EC-CUBE

画像引用：EC-CUBE

EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースのECパッケージです。無料のダウンロード版と有料のクラウド版が提供されています。有料プランのLiteプランであれば初期費用が無料のため、コストを抑えてECパッケージを導入可能です。

また、デモサイトを活用して操作感や機能を事前に確認できます。納得した状態でECパッケージを導入できるため、希望のECサイトを作成しやすくなります。

出典：クラウドECならec-cube.co｜EC-CUBE

SI Web Shopping

画像引用：SI Web Shopping

SI Web Shoppingは、株式会社システムインテグレータが提供するECパッケージです。

SI Web Shoppingはパッケージ購入後に全てのソースコードを開示してもらえます。開発会社に依存せず自在にコードを編集しながらECサイトをカスタマイズできます。さらに、内製化するための支援を受けられるため、自社でサイトの運用・保守が行えるようになります。

また、様々な用途でも活用されており以下のようなECサイトの開発が可能です。

• ドラッグストアEC/店舗OMO基盤（オンラインとオフラインを統合）
• BtoC&BtoBの統合EC
• 講座申込みサイト
• ネットスーパーEC
• 中古品買取販売

eltex DC

画像引用：eltex DC

eltex DCは、株式会社エルテックスが提供するECパッケージです。

eltex DCの特徴は、標準機能に優れている点です。ECフロント機能、コンタクトセンター、通販分析、決済・配送管理、プロモーションなどの機能が用意されているため、カスタマイズをしなくても全てのEC・通販業務をまかなえます。

ECサイトやシステム、外部ツール、コールセンターなどを一元管理することも可能です。リアルタイムで情報を利用できるため、ECサイトの運用がしやすくなっています。

ecforce

画像引用：ecforce

ecforceは、株式会社SUPER STUDIOが提供するECパッケージです。

ecforceの特徴は売上を最大化する機能が用意されている点です。例えば、離脱防止ポップアップ、1クリック決済、広告管理機能、セット販売などの機能があります。販売促進につながるため、購入率を高められます。

また、毎月平均で10〜20個の新機能がリリースされていることも魅力です。常に最新の機能が提供されており、企業ごとのニーズを満たしやすいでしょう。

出典：法人向けオールインワンECプラットフォーム｜ecforce

W2 Unified

画像引用：W2 Unified

W2 Unifiedは、W2株式会社が提供するECプラットフォームです。

W2 Unifiedに用意されている機能は1,000個以上あります。豊富な機能の中から自社のニーズに合うものを選択して追加できるため、満足のいくECサイトを構築しやすくなります。

また、複数ブランドの一元管理、受注処理業務の自動化を実現したり、定期的な無償バージョンアップを受けられたりするのも魅力です。ECサイト構築後の運用にかかる負担を軽減できます。

出典：OMO/オムニチャネル対応ECプラットフォーム｜W2 Unified

makeshop

画像引用：makeshop

MakeShopは、GMOメイクショップ株式会社が提供するECパッケージです。

MakeShopの特徴はサポートが手厚い点です。有資格者が多数在籍しており、ショップ運営やデザインなどの無料サポートを受けられます。専任サポートによる月1回の訪問サポートがあるため、直接不明点を問い合わせできます。

また、15日間の無料体験ができる点も魅力です。事前にサービスの使い勝手を試せるため、納得した状態でサービスを導入できます。

出典：料金プラン｜MakeShop

リピストX

画像引用：リピストX

リピストXは、株式会社リピストが運営するECカートです。

リピストXの特徴は、D2C（製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする）に特化している点です。チャット形式の購入フォーム、LP一体型フォームによって、決済前の離脱率を低下させ、購入につながりやすくなります。

また、定期販売機能にも優れており「よりどり販売機能」を利用すると、複数の商品の中から一定の数量を選んで購入できます。ユーザーが自由に商品を選んで購入できる定期コースを実現可能です。ユーザーの利便性が高まり、リピーターの獲得につながります。

Bカート

画像引用：Bカート

Bカートは、株式会社Daiが提供するBtoBの受発注業務をEC化するサービスです。

BtoB取引を前提に開発されており、BtoBに特化したECサイトを構築できます。BtoC向けサービスでは実現することが難しい機能やシステム要件を実現します。

また、Bカートの提供形態はSaaS（ソフトウェアをインターネット経由で提供）です。導入すると決めたタイミングから即日サービスを利用開始できます。無料でアップデートされるため、自社でシステムをメンテナンスする手間がかかりません。

出典：料金プラン｜Bカート

HIT-MALL

画像引用：HIT-MALL

HIT-MALLは、アイテック阪急阪神株式会社が提供するECパッケージです。

特徴はECサイト構築と運用代行がワンストップで提供される点です。サイトを立ち上げて終わりではなく、ECの専門家による運用を受けられるため、売上につながりやすくなります。

また、ECパッケージはBtoC、BtoB、百貨店向け、ギフト向けと用途に応じて選択できます。各パッケージには用途別に機能が用意されており、必要に応じてカスタマイズができるため、ユーザーのニーズを満たすECサイトを構築可能です。

osCommerce

画像引用：osCommerce

osCommerceは、ドイツで開発されたオープンソースのショッピングカートです。基本的にサイト内は英語表記ですが、一部のページで日本語に対応しています。

osCommerceの特徴は、9,000個を超えるアドオン（拡張機能）が用意されている点です。他のECパッケージよりも拡張機能が多いことから、カスタマイズ性に優れており、自社の要望を満たすECサイトを構築しやすくなっています。

また、オープンソースで提供されているため利用料がかかりません。ソフトウェアをダウンロードすることで、ECサイトを構築できます。コストをかけず試しに利用したい人に適しています。

出典：osCommerce The e-commerce.

Magento Open Source

画像引用：Adobe Commerce

MagentoはAdobe社が提供するオープンソースのECパッケージです。海外の会社が運営するサービスのため、多言語・他通貨に対応しており、越境ECサイトを手軽に構築が可能です。

MagentoにはECに必要な基本的な機能が揃っています。しかし、無償で提供されているため、利用できる機能に制限があります。

BtoB機能やマーケティングツール、サポートなど幅広い機能を利用するには、有償版のAdobe Commerceの導入が必要です。

Live Commerce

画像引用：Live Commerce

Live Commerceは、株式会社デジタルスタジオが運営する越境ECプラットフォームです。

Live Commerceは国内向けはもちろん英語サイトにも対応しています。さらに、海外向け決済や海外配送、出荷通知テンプレートなど越境ECに必要な機能が揃っています。

さらに、Live Commerceに登録した商品はAmazon、eBay、Googleショッピングなどにも展開が可能です。Live Commerceの管理画面で在庫を同期できるため、運用コストを軽減しながら、複数のプラットフォームで商品を販売できます。

出典：プランと価格｜Live Commerce

ECサイトをパッケージで構築するメリット

ECサイトをパッケージで構築する際は、様々なメリットがあります。

ECに必要な機能が用意されている

ECパッケージには、ECに必要な機能が用意されています。利用者がゼロからサイトやシステムを構築することはありません。フルスクラッチよりも短い期間でECサイトを構築できます。

カスタマイズ性が高い

ECパッケージは用意された機能を自由に組み合わせながらサイト構築を行います。
さらに、標準機能にはない機能拡張の利用、コード編集によるオリジナル機能追加、他社サービス・システムとの連携なども可能です。カスタマイズ性に優れており、自社ならではのECサイトを実現しやすくなります。

セキュリティ対策が充実している

ECパッケージはソースコードが公開されていないものがほとんどです。公開されていたとしてもパッケージの利用者のみで外部ユーザーは見られません。そのため、不特定多数にシステムの脆弱性を発見されて不正アクセスされる可能性が低くなっています。

また、提供元企業がセキュリティ対策をしているケースも多くあります。自社でセキュリティ対策をするよりも充実している可能性があるため、安心してサービスの利用が可能です。

サポートを受けられる

多くのECパッケージに提供元企業の問い合わせ窓口があります。構築で不明点が出たり、トラブルが発生したりしても、サポートに問い合わせをして回答を得られます。さらに、ECパッケージを利用したサイト制作を行うベンダーもいるため、構築や運用などを任せることも可能です。

ECサイトをパッケージで構築するデメリット

ECサイトをパッケージで構築する際は、メリットだけではなくデメリットもあります。デメリットも把握した上でECパッケージの導入を検討しましょう。

費用がかかる

ECパッケージは種類によりますが、初期費用だけでも数万〜数百万円ほどかかります。加えて月額費用もかかるため、導入するには高額なコストが発生します。ECパッケージを導入する際は、費用を確認して自社に適しているか判断しましょう。

もし、いきなり導入するのが不安なら、無料体験できるものやデモサイトを確認できるサービスを選定してみてください。

定期的なバージョンアップが必要になる

ECパッケージのシステムは時間の経過とともに老朽化します。多くのECパッケージは、システムを最新にするためにバージョンアップが必要です。自社でバージョンアップに対応する手間が発生することに注意しましょう。

バージョンアップを自社で対応できず、開発会社に依頼する場合は費用がかかります。

ECサイト構築のパッケージを紹介しました

ここまで、ECサイトを構築するパッケージ製品を解説しました。

各サービスにメリット・デメリットがあり、導入を検討する際はそれぞれの特徴を把握することが大切です。そうすることで、自社に合うECパッケージを導入しやすくなります。

ECパッケージを利用してECサイトを構築するなら、本記事をお役立てください。

なお、ECサイトのツールの探し方・選び方がわからない！という方はお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算を弊社コンサルタントがヒアリングし、ツール選定についてアドバイスします。相談料は一切無料です。